幸福実現党、議席獲得の"秘策"と「幸福の科学」現場会員の叫び

――宗教団体本部、さらには彼らが支持表明する政治団体の主張は、多くの機関誌で目にすることができる。だが、団体を支える現場会員の生の声は、なかなか耳に入らない─―。そんな中、「創価学会」会員をはじめ、多くのギョーカイ匿名座談会を放ってきたサイゾーが、ついに「幸福の科学」会員の肉声入手に成功、その心の叫びとは? 無論、これが幸福の科学のPR企画ではないことは明記しておきたい。

[座談会出席メンバー]
会員A 都内支部長40代
会員B 都内支部在家会員30代
会員C 都内支部在家会員40代

本誌にも登場いただいたことのあるTOKMA。

A 今回は、サイゾーさんで幸福の科学の会員による匿名座談会をってコトで集まったんだけど、なんでも現在の幸福の科学について、「素晴らしい教え」「会員を増やすための施策」「教団がさらに良くなるための改善策」っていう話が聞きたいとか(笑)。

B ホントにちゃんと載せてくれるのかな?(笑) 幸福の科学のみならず、宗教団体の職員ってのは会員や信者の意見を重視しているし、普段こうした話はなかなか取り上げてもらえないから、ぜひとも“忌憚のないトコロ”を話させてもらおう。

C 当企画が世に出る頃にはすでに開催されているけど、12月14日、幕張メッセで「エル・カンターレ祭」が行われている予定で、会場には5万人の信者や関係者が集結するとみられている。

B 毎年力が入っているイベントだけど、11年、12年は平日の夜に実施。「師走の夜だったので、集客にやや難があった」と支部長クラスらは口にしていた。

A 11年はさいたまスーパーアリーナで開催されたけど、大雨だったため集客は厳しかったようだ。だけど、12年は12月5日に有楽町の東京国際フォーラムで実施。こちらは大成功だったよね。

C 幸福の科学が支持する政治団体、幸福実現党(以下、実現党)の立木秀学党首(当時)が会員の握手攻めに遭っていましたが、年末には党首は矢内筆勝さんに交代。立木さんは短命で、ある意味気の毒だった。そういえば、立木さんは党首時代に「TPP積極参加」を表明していたよね。まあ、厳密に言えば「立木党首」ではなく「大川隆法先生のお言葉」なんだけど。

B まあ、大川先生と実現党は、実に良いことをおっしゃっている。国民に理解を得られれば、さらなる飛躍が望めるのですが、我々現場の会員としては、いかに国民の理解を得られるかを真剣に考えなければならない。

A その前に、先の「TPP積極参加」について実現党が独自に掲げた政策をひとつ挙げてみたい。それは「コメは積極的に輸出すべき!」という主張。立木党首時代のものだけど、世論とは真逆なんだけどね(苦笑)。

C その代わりに「減反をやめ、農地を全面解放させる!」とも続けているよ。関税を取っ払い、日本の美味しいコメをドンドン海外に輸出していけば、世界中のコメ料理が日本米になることは間違いない。その結果、日本米の値段が下がったとしても、農家はそれ以上に生産できるからまったく問題ないって理論だ。例えば、国内でコメが3分の1の値段になり、外国産米と同等の金額になったら皆さん、どちらを購入します? もちろん、日本米だよ!

A さらに立木さんは、マスコミや国会議員が隠す「農協利権」にメスを入れることで、農業が抱える問題を解決できると言っていた。

C だけど、この意見が一般の有権者にはまるで届いていないことが問題なんだよね。

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