「角中って、それ誰や」「ティーって何や」強豪・キューバに連勝でもWBC本番に向け不安だらけの野球日本代表・侍ジャパン

『WBC徹底特集号 侍ジャパン始動 2012年 12月号』

 来年3月に行われる野球世界一決定戦・ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に向け、強豪・キューバとの連戦で船出した「ミスター赤ヘル」こと元広島のスター選手・山本浩二監督率いる「侍ジャパン」。キューバには連勝したものの、ともに米大リーグ・ヤンキースのイチロー、黒田博樹ら声をかけた大リーガー全員に断られ、国内組のみで本番に臨むこととなった。

「開催時期が悪すぎる。国内組もそうだが、イチローら大リーガーたちは国内組よりも高額な年俸をもらっているだけに、かなりシビア。WBCで怪我をして1年を棒に振ったら、解雇される可能性もあるため、リスクばかりのWBC参戦に踏み切れなかったのだろう」(スポーツ紙デスク)

 キューバに連勝はしたものの、若手中心のメンバーで臨んだだけに、16日に福岡ドームで行われた第1戦の観客は1万7468人でスタンドがガラガラ。18日に札幌ドームで行われた第2戦も2万1236人にとどまった。

「18日に甲子園球場で行われた巨人・阪神のOB戦には王貞治、江夏豊、田淵幸一、江川卓、清原和博ら往年の名選手が顔をそろえ4万4272人を動員。要は、キューバ戦の日本代表には客が呼べる選手がいなかった。原辰徳が監督をつとめ連覇した前回のWBCでは、王が大リーガーに呼びかけたためイチローらが参戦した。山本監督も王に頼めばいいものを自力でやろうとして失敗した」(同)

 山本監督はイチローと黒田の参加辞退を受け、「純国産の布陣になると思うが、国内組でより一体感を強めて3連覇に向けて戦っていく気持ちが固まった」とコメント。選りすぐりのメンバーで本番に臨むことになりそうだが、選手選考が最も不安視されているというのだ。

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