天才ランナーの中山竹通が辛辣な苦言を呈す「実業団依存のマラソン界は、もう勝てるわけがない!」

──かつて、ダイエーに所属し、2度のオリンピックを経験した天才ランナーは、実業団とマラソン業界の関係をどう見るのか?

中山氏の著書『挑戦』

──ロンドン五輪男子マラソン代表には、藤原新選手(ミキハウス)、山本亮選手(佐川急便)、中本健太郎選手(安川電機)が選ばれました。中山さんは誰に期待していますか?

中山 期待……していないですねえ(笑)。まったく。申し訳ないですが。ケニアやエチオピアの選手たちとレベルが違い過ぎます。

──なぜ、日本はそこまで差をつけられたのでしょうか?

中山 企業がもう、マラソンに興味を持っていませんよね。ちゃんと調整したら年に1~2回しか走れないし、どれだけ練習してもけがをしたら終わり。それならもっと距離が短く調整しやすい、実業団駅伝やトラック競技に本腰を入れたほうがリスクが低いと思っているんでしょう。選手からしてもそのほうが楽ですし。

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