DJ・藤原ヒロシはかく語りき「初代ウォークマンは商業音楽の在り方をも変えたと思う」

──サイゾーだってオシャレになりたい。サブカル誌だって言われるのはもうイヤだ!!というわけで、日本一のおしゃれエリア、原宿に事務所を構える、むしろ「ブルータス」に出ておられるほうが自然なくらいの3氏に、「愛着のあるソニー製品・パナソニック製品」についてお聞きしてきました!!

(写真/三浦太輔 go relax E more)

──愛着のあるソニー製品、パナソニック製品というと……。

藤原ヒロシ(以下、) ソニーについては、愛着とか思い入れといった以前に、オーディオやビジュアル関連の機器についてはほとんどソニー製品しか買ったことがないんですよ。思い出もいっぱいありすぎて、どれを選んでいいかわからないんですが、強いて挙げるとしたら……ひとつはやっぱりウォークマンかな。ウォークマンは、1号機発売の時に買いました。

──それはいくつ頃の話ですか?

 1979年だから、ちょうど中学生の頃ですね。当時は音楽をヘッドホンで聴く習慣なんてなくて、ましてや外でヘッドホンをしている人もいないので、初めて「ポパイ」(マガジンハウス)で見た時も、「何?」っていう印象でした。でも年上の友達に聴かせてもらって「ステレオってすごいんだ」ってことがわかって、僕もすぐに買ったんです。

──初号機のTPS-L2は3万3000円だったようですから、中学生にしては高価な買い物ですね。

 親に買ってもらったんでしょうね。当時は家電量販店もなかったので、家の近所の電器屋さんで注文して。

──実際に入手されて、何か生活は変わりましたか?

 音楽を聴くシーンが増えましたよね。それまでは家のスピーカーで聴いていただけだったのが、「ステレオヘッドホンで聴く」「移動中に聴く」と、リスニングスタイルが増えた。それによって、音楽がBGMになったんですよね。ある意味、ウォークマンが商業音楽にもたらした影響も少なからずあると思います。

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