「東電社員イジメも、明日は我が身!」“大飯原発”再稼働問題を電力会社社員が語る

──日本で3番目の発電量を持つ福井県の大飯発電所。11年に原子炉を停止した同発電所の再稼働問題が騒がしい。この問題によって、世の中の関心は東京電力から関西電力へと向けられているが……そんな中、地方の電力会社社員は、メディアの報道、世論の動き、会社の懐事情に何を思うのか? 

【座談会参加者】
A…地方電力社員 入社3年目
B…地方電力社員 入社4年目
C…地方電力社員 入社6年目

『僕のお父さんは東電の社員です』(現代書館)

──早速ですが、11年の福島原発事故以降、原発への抗議運動は地方の電力会社でも続いてますか?

A うちでは、左翼の人たちの抗議運動が、ずっと続いてますね。

C うちもそうです。街頭をサウンドデモとかで回っている団体もありました。

B うちは、会社に週に1回くらいは来てますよ。ただ、社員の自宅や車に張り紙があるとか、子どもたちがイジメられるとか、そういうものはないです。社員の退社時間に合わせて外で待機されていて、人が出てくると「脱原発」を訴えるっていう……。

A 会社からは「抗議運動に気をつけてください」というような話はありましたけど、特にその対策について具体的な指示はなく、みんな素通りするのみです。基本的に、クレームなどに関しては“受け止める”というスタンスで対応するように言われてますから。

B ただ、関電のように、例えば大飯原発の再稼働が決まった、とかになったら、どうなるか……。

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