朝鮮総連、日本共産党、フリーメイソン、経団連......日本の"タブー組織の構造"を知る本

『闇人脈』(講談社)。

「日本を裏で操る圧力団体」は確かに存在する。では、実際、日本にはどんな圧力団体があるのだろうか? タブー視されがちな彼らを正しく理解するための本を探してみた。

今、日本で最も影響力のある圧力団体、利益団体といえば、日本経団連だろう。日本を代表する大企業が名を連ね、政策に関するさまざまな提言を行っている。各政党にとっても、政治献金の供給元である経団連の声は無視できない。また、マスコミにとっても、経団連に名を連ねる企業は重要なスポンサーだ。それゆえ、経団連に対する批判的なマスコミ報道はもちろんのこと、批判的な本すら現時点ではほとんどない。

 そんな中で、献金や助成金を一切受け取っていないことが強みの日本共産党の佐々木憲昭代議士が、経団連の分析、批判本を出版している。 『変貌する財界 日本経団連の分析』【1】では、経団連の役員企業の株式の多くがアメリカを中心とした外資系企業によって保有されている点などを挙げて、政府がアメリカへの従属支配への道を歩んでいると告発する。また、各党の政策を「評価」し、会員企業による献金を呼びかけるという経団連の活動を「政策買収」だ、などと批判をしている。経団連という団体の影響力を実感できる一冊だ。

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