現役厚労官僚・木村盛世と元厚労官僚・中野雅至が語る、震災時に"不能"だった官僚たち

──未曾有の震災に見舞われた時、霞ヶ関の動きは正しかったのか? 現官僚、元官僚の言説から考えてみたい。

中野氏が期待を寄せる「NPO法人 プロジェクトK」のHP。

 間もなく発生から1年を迎えようとしている東日本大震災。この未曽有の大災害こそ、中央省庁の官僚たちの真価が問われる事態だったはず……だが、果たして官僚たちはどれほどの働きをしたのか? 発生当時を振り返っても、そして現在から今後へと続く処理をめぐっても、いまいちイメージが湧かないというのが大方の感想ではないだろうか。ここでは、現役厚生労働省の官僚ながら、官僚批判を続ける木村盛世氏と、元厚生労働省官僚で公務員改革を叫ぶ中野雅至氏に、震災復興での霞ヶ関の動き、そして官僚改革について話を聞いた。

「官僚は、何もまともな動きをしていませんでしたよ。そもそも、国家の危機を危機として認識していなかったのだから当然です。彼らにとっての危機とは、自分たちの立場が侵されること以外にはないんです」

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