平田信の出頭に安堵した!? 麻原死刑に悩む平岡元法相の"胸の内"

[当記事は2011年12月末時点、平田氏が法相在任時に執筆された記事です。肩書き等に関しては当時の表記となっております。]

「オウム真理教の精神史」(春秋社)。

 2011年大晦日の23時50分頃、オウム真理教元信者で、特別手配被疑者に認定されていた平田信が、警視庁丸の内警察署に出頭した。

 詳細な逃亡経路や各所で噂される協力者の存在は、今後の捜査で明らかになってくるだろう。だが、平田の出頭により、16年間続くも一旦は収束した地下鉄サリン事件を始めとするオウム真理教裁判は、新たな局面を迎える可能性も出てきた。

 189人が起訴され、教団元幹部ら13人もの死刑が確定した一連のオウム裁判。だが、突然の平田の出頭に、一番"安堵"しているのが平岡秀夫法務大臣かもしれない。どういうことか?まずはオウム裁判終結後の動きから見ていこう。

「麻原の死刑が執行されれば、信者や教団関係者らの混乱が予想され、非常事態に備えた警備が必要になります。それだけに当局では『死刑執行はやるのか、やらないのか。もしやるとしたら、それはいつか』という点に注意を払い続けていました。しかし、死刑執行の権限を持つ民主党の"人権派"平岡法相が『決断』に踏み切れないでいるため、各所が困惑していたのです」(司法関係者)

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