ダメダメ東電に真摯な任天堂 株主総会に見る企業の誠実度

『見て楽しい株主優待 2011年下期』

 経済部記者にとって6月の風物詩といえば、株主総会。今年の集中日だった6月29日には、東京証券取引所上場企業の41.2%に相当する、707社が開催した。

 今年を代表する株主総会といって間違いない東京電力。6月28日に東京都港区のザ・プリンスパークタワー東京で開かれた株主総会には、過去最高の9309人が参加し、所要時間も過去最長の6時間9分となった。

 ただ、肝心の内容はというと、すでに多くのメディアも報じている通り、「あまりのひどさに開いた口がふさがらなかった」(出席した株主)というもの。

「株主が『東電は安全対策を無視しながら、役員には高額の報酬を払った。責任を取ってほしい』と言えば、清水正孝社長が『法令に基づいて安全確保をしてきたが、このような事態を起こして申し訳ない。最大の責務は事故の1日も早い収束に取り組むことです』とかわし、会場から『答えになっていない!』と怒号が飛んでも、議長役の勝俣恒久会長が『それでは次の質問』などと淡々と議事を進行。原発事故での記者会見とまったく同じ構図ですよ……」(大手紙経済部記者)

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