女たちが見つめたアメリカの歴史 西部開拓時代から続くアメリカの愚かな先導者

雪に隠れた岩山のように、正面からは見えてこない。でも、映画のスクリーンを通してズイズイッと見えてくる。超大国の真の姿をお届け。

『ミークズ・カットオフ』

アメリカの西部開拓時代の史実を基にした物語。開拓地を求めて西部を移動する幌馬車隊に、罠猟師のミーク(ブルース・グリーンウッド)がガイドとして着いたことから、幌馬車隊の過酷な旅が始まった……。
監督/ケリー・レイチャード 出演/ミッシェル・ウィリアムズ、ブルース・グリーンウッドほか 日本での公開は未定



 1845年、1000人の開拓民たちが200台の幌馬車で西の果てオレゴン州に入った。

「この先のブルーマウンテンで原住民が幌馬車を襲っている」地元に詳しいと称する罠猟師スティーブン・ミークが、幌馬車隊を止めて言った。「俺は安全なカットオフ(近道)を知っている。俺を案内人に雇え」。

 開拓民たちはミークに同行することを決めるが、ミークは近道など知らなかった。幌馬車隊は、木も水もない荒野へ深く迷い込んでいく......。

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