──政治・裁判・宗教から下ネタまで、あらゆる社会問題をライブでギャグとして料理する大川興業。インディーズ系ビデオ＆ＤＶＤの収集家でもある大川豊総裁に、コレクションの一部である新興宗教絡みのレアものの中から、究極の逸品を選んでもらった。カルトは、抜群の娯楽性で入信を呼び掛けている!?

大川豊氏の著書『日本インディ
ーズ候補列伝』。

　今日は、各教団の問題点はさておき、映像作品としてのエンターテインメント性に優れているものを教えてください。
　
　「話題性という点で、トム・クルーズが入信していることで有名になった、米国発祥のサイエントロジーはどうかな。『これがサイエントロジーです』【1】は、関連組織の役員会会長による講演の様子を収録したものだけれど、宗教色を全く感じさせない。いかにしてトラウマを克服して、人生を前向きに生きるかを説いた自己啓発セミナーっぽい内容。新興宗教にありがちなピンボー臭さがなく、セレブ向けの宗数だね。ジョンートラボルタも信者なんだけど、彼が主演した『バトルフィールドーアース』や『フェノミナン』は、サイエントロジー礼賛映画として米国では有名。日本でも普通にレンタル店に置いてあるから、"トンデモ映画"として楽しむのもいいんじゃないかな。オレ、サイエントロジーのハリウッドセンターに行ったことあるんだけど受付の女の子が金髪でめちゃめちゃ可愛いんだ。彼女と友達になれるなら、入信してもいいかなと思ったぐらいだよ（笑）」