右派団体の抗議にもめげず、公開したものの......"反イルカ漁"映画『ザ・コーヴ』公開の"その後"とは?

 和歌山県太地町で行われているイルカ追い込み漁を隠し撮りの手法を用いて批判的に描き、今年3月に第82回アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞を受賞した映画『ザ・コーヴ』。公開前から賛否両論を巻き起こし、さらには右派団体の街宣活動などにより、公開を予定していた映画館などが上映中止に追い込まれた。舞台となった太地町では、9月末、捕獲したイルカのいけすの網が環境保護団体によって切断されるなど、今なお混乱が続いている。

 サイゾー本誌10月号では、この問題にからみ、2人へのインタビューを掲載した。1人は、5年間にわたり水産庁の捕鯨調査員として太地町に駐在してイルカ追い込み漁船に乗り込んだ経験を持ち、映画公開直後に『イルカを食べちゃダメですか? 科学者の追い込み漁体験記』(光文社新書)を上梓した、動物行動学者の関口雄祐氏。そしてもう1人は、本作の配給を手がけた、映画配給会社・アンプラグド代表の加藤武史氏である。

 今回プレミアサイゾーでは、この加藤氏へのインタビューを、本誌では紙幅の都合上掲載できなかった部分を大幅に加筆し、拡大版として掲載する。

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2024.4.27 UP DATE

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