展開を見せる米国動画市場へ 「どこでもテレビ」がもたらす未来

──音楽配信に電子書籍と、コンテンツ市場の大変革が続いている。次に変革を迎えるとされるのは、動画ビジネス市場だ。オンラインでの動画配信ビジネスが発展を遂げつつあるアメリカでは、アップルやグーグルのほか、各社が手探りで市場制覇を目指しだしている。

テレビとネットが力を合わせてみんなのエンタメを~♪  という未来が待っている。

 日本ではオンラインの動画配信はまだ黎明期だが、アメリカではこのビジネスがついに離陸しつつある。ネット配信がハードディスクレコーダーを駆逐しそうだという話もあるほどだ。

 たとえば、オンラインDVDレンタル(ネットで申し込むと、宅配便でDVDが送られてくるサービス)最大手のネットフリックス(Netflix)は、昨年暮れから「ウォッチインスタントリー(すぐに観る)」というサービスをスタートさせた。これはPlayStation3、Xbox 360などのゲーム機やネット対応テレビ、パソコンの対応アプリなどを使うことで、動画をネット配信で有料視聴できるようになるというものだ。

 昨年後半には、会員約1230万人のうち、ウォッチインスタントリーで映画や番組を15分以上観た人は48%にまでなっている。実に会員の半数近くが、DVDの現物をレンタルするだけでなく、ネット配信でも動画を観るようになってきているということだ。

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