映画監督・松江哲明が選書──セックスの開放と恋愛バイブルとしての『ビリーバーズ』

──政界から映画界、さらにはグルメ界まで、各界"マンガに造詣が深い"賢人が、タブー破りのマンガを選出!

[選者紹介]

松江哲明

まつえ・てつあき。1977年、東京生まれのドキュメンタリー監督。99年に在日コリアンである自身の家族を撮った『あんにょんキムチ』でデビュー。作品に『童貞。をプロデュース』(07年)、『あんにょん由美香』(09年)など。最新作『ライブテープ』は東京国際映画祭「日本映画・ある視点」部門作品賞を受賞。



 
『ビリーバーズ』

『ビリーバーズ』を最初に読んだのは、99年に「ビッグコミックスピリッツ」(小学館)で連載されていたときですね。僕は、山本直樹さんの作品に感化されたドンピシャの世代ではないけど、『ありがとう』(小学館)で宗教ネタが扱われたのと同時期にオウム真理教に強制捜査が入り、マンガとテレビの出来事がシンクロしていてビックリしたんです。それで、『極めてかもしだ』(小学館)や『BLUE』(光文社)、森山塔名義の作品など、当時読める彼の作品は全部集めましたね。

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