あの大御所がマンガ家に緊急提言「自分のためになど描くな!!」

堀江信彦氏。

 90年代に歴代最高の653万部を達成した「週刊少年ジャンプ」5代目編集長、堀江信彦。その後「週刊コミックバンチ」を創刊し、現在はマンガ原作者としても活躍している。業界の裏も表も知り尽くした堀江氏に、マンガ界のタブーについて直撃した。

──堀江さんが「ジャンプ」編集部時代に手がけた大ヒット作『キャッツアイ』(作/北条司)や『北斗の拳』(原作/武論尊 作画/原哲夫)は、当時はかなりの衝撃をもって受け止められたと聞きます。

堀江信彦(以下、) 『キャッツアイ』は、連載前に企画書を見た編集長に「なんだこれ?」って言われましたよ。当時はレオタードというのは日本の男性にとっては裸同然の姿。そんな格好をした3姉妹が主人公の少年マンガなんて、当時はありえなかった。『北斗の拳』の圧倒的な暴力性についても同じです。

──いわば、世の中のタブーに挑戦したのがヒットの理由ですか?

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