【今月の教訓】悪事は思わぬところで足がつく

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 1年ぐらい前だったか、ガソリンが鬼のように高騰してた時期に、「少しでも安く」とセルフスタンドでガソリン車に軽油を入れてエンジントラブルを起こし、「軽自動車だから軽油でいいと思った」なんて言ってる人がいた。気持ちはわからなくもないけど、そりゃダメだって。

 では、ガソリンじゃなく水を入れたらどうなるか、という実例が【記事A】だ。住所不定、無職の男(56)が他人の家のビニールハウスに置かれたポリタンクからガソリンを盗んで自分の車に給油。ところが、そのポリタンクの中身が水だったため、約200メートル走ったところでエンストし、被害者の110番通報によりあえなく御用となったのだった。

 なんで水とガソリンを間違うのか不思議に思うが、実は以前にもポリタンクからガソリンを盗まれた被害者が「犯人に一泡吹かせようと、同じポリタンクに水を入れて待ちかまえていた」というのである。まんまと同じところに盗みに入った男もマヌケだが、そんなトラップを仕掛ける被害者もアッパレ。「近くでエンストしているだろうと周囲を捜し」て、容疑者の車を見つけたときは、さぞかし痛快な気分だったに違いない。

 事件の発覚の仕方という点では【記事B】もなかなかの逸品だ。長野県の「ほたる童謡公園」付近で無許可でゲンジボタルを採取したとして、練馬区の会社役員の男(66)が県文化財保護条例違反の疑いで書類送検された。「孫や近所の人を集め観賞会を開きたかった」という動機は素朴だが、無断採取が露見したきっかけも素朴というか呑気というか。

「町職員がパトロール中、明滅するウエストポーチを身につけている男を発見」

 って、バレバレじゃん! いい年したオッサンが、ウエストポーチをピカピカさせて歩いてる図を想像するだけで笑っちゃう。

 つーか、ホタルの光がそんなに強力だとは、オッサンも思ってなかったんだろうな。うーん、自然の力って偉大だなあ。
(新保信長)

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