猛省草彅が笑顔でお手振り!? ジャニーズ夏ドラマ撮影マル秘舞台裏

つよぽん、早くあなたの笑顔を見たいです!!

 視聴率10%を切るドラマが多発するなど、視聴者のドラマ離れが深刻化している中、テレビ局は相も変わらず"ジャニーズ頼み"のドラマを量産している。前クールに続き7月クールでも目白押しのジャニーズタレント出演ドラマ、その裏側を覗いてみよう。

 まずは、あの"全裸事件"以降、ドラマ本格復帰となる草彅剛。『任侠ヘルパー』(フジテレビ)で彼が演じるのは、冷酷非道なヤクザから一転、介護業に精を出すことになってしまう主人公・翼彦一。自身のラジオでも「仕事があるというのは、幸せですねぇ」としみじみ語っていたが、これまで演技者として実績を残してきた彼だけに、他の仕事に比べても並々ならぬ気合を入れているよう。『仁義なき戦い』などの極道映画を観てその筋の世界を勉強したり介護施設に足を運ぶなど、役作りにも余念がないようだ。

「草彅の復帰を待つ形で、6月中旬から本格的に撮影がスタートしました。草彅の復帰が早かったのも、あれがこのドラマを間に合わせるギリギリのラインだったから。『自分のせいでロケが押してしまった』と自覚している草彅は、NGもほとんど出さずに頑張っているようですよ。ロケは木更津や富津の海岸地域を中心に行われたのですが、黄色いポロシャツを着て自転車に乗る彼の姿がたびたび目撃されています。集まった野次馬ににこやかに手を振るなど、ファンサービスも満点ですよ」(ドラマ制作会社スタッフ)

 復帰後、あちこちの雑誌で組まれた巻頭インタビューでは「仲間って素晴らしい」「人は人に支えられて生きている」など、今回の事件で感じた思いを「介護職」とうまく絡めてアピールし続けてきた草彅。世話になったフジテレビに恩を返すことができるのか、その結果に注目が集まっている。

ジャニーズ夏ドラマ
ジャニーズタレントが主演する、7月スタートのテレビドラマのこと。"全裸騒動"の草彅剛、山Pこと山下智久、W主演の滝沢秀明&錦戸亮、そして本誌P132でも特集したデビュー直後の中山優馬等々、そうそうたるメンツが勢揃いするが...。

 また、フジといえば、月9史上最低視聴率を記録し、惨敗した中居正広主演ドラマ『婚カツ!』からバトンを受ける形でのスタートとなったのが山下智久主演の『ブザー・ビート~崖っぷちのヒーロー~』。プロのバスケットボール選手ながら、バスケットの腕も恋愛もとにかく本番に弱い男と、気が強くて明るい前向きな女子(北川景子)の恋を描く青春ラブストーリーだ。

「代々木体育館でバスケの試合を収録したんですが、集められたエキストラは2000人!ほとんどが山Pファンだったみたいで、山Pが登場したときはものすごい歓声でした。山Pもそんなみんなに礼儀正しく挨拶してくれて。撮影の合間には共演者のはんにゃ金田とじゃれあったりダンスを披露してくれたり、かなり盛り上がりましたよ!」(エキストラに参加したファン)

 と、こちらもロケではサービス満載。ドラマ『野ブタ。をプロデュース』(日本テレビ)『コード・ブルー』(フジテレビ)で優秀な成績を残し、キムタクに次ぐ"ポスト視聴率男"の呼び声高い山下だけに、撮影時も余裕たっぷり。北川や相武紗季、貫地谷しほりなどの美女軍団や若手俳優・溝端淳平が共演するなど、視聴率の要となるT層やF1から満遍なく支持を集めそうだ。

『こち亀』エキストラは全額自腹でもファン殺到!?

8月スタートにも関わらず、7月頭の時点ですでに大がかりなPRを展開中の『こち亀」。

 香取慎吾主演の『こちら葛飾区亀有公園前派出所』(TBS、以後『こち亀』)は、原作が累計1億3000万部以上を売り上げる国民的コミックであり、「イメージが違いすぎる!」と非難が集中。脇を固める中川役の速水もこみちや、麗子役の香里奈の衣装の安っぽさにも不満の声が上がっているほか、最も話題を呼んだのが、「そもそもなぜ香取なのか」という点。原作ファンの多くが「舞台版でも両津役だったからドラマ版でも両津役に」と支持していたラサール石井が自ら「秋本先生は『両津はラサール石井で』と言っていただいたそうです。(中略)ただ、私も自分のことはよくわかっています。(中略)『どうぞ、私のことは気にせず、自由な人選をお願いします』とお伝えしました」とキャスティングの舞台裏をブログで暴露したことから、作者の意図と異なる配役だったことも発覚し、反発はさらに強くなっているようだ。

「プロデューサーは『10年、20年愛されるような長期的シリーズ化を狙っていきたい』と意気込んでいますが、この分では原作ファンはもちろん、30~40代視聴者の支持は集められそうにない。そこで、脚本をドリフや寺内貫太郎一家のようなドタバタ喜劇に路線修正し、原作に思い入れの少ない若い層にアピールしていくつもりのようです。実際、警視庁の『夏休み子どもの交通事故防止キャンペーン』キャラクターとしてイベントへの登場も予定されているほか、夏休みには親子連れを対象にした『収録見学ツアー』なんかも企画されている。通好みというよりは、よくも悪くも土曜8時枠にふさわしいドラマとなりそうですね」(ドラマ通)

 ちなみに、現在も東京都内で撮影が進められているが、ロケ地となっている町内会を通じて地元住民からエキストラを募るなど『こち亀』らしい地元密着型の活動も行われているようだ。

 さて、エキストラといえば、HPで積極的に一般のボランティアエキストラを募集しているのが、そのTBS。ただし、参加者にはお弁当も交通費も支給されず、すべて自腹。一日参加してもクリアファイルなどの記念品をもらえる程度なのだが、憧れのスターと共演できるとあって、毎回、多くの応募者が殺到している。今回の『こち亀』や前クールの『MR・BRAIN』『スマイル』などでも広く参加者を募集しており「慎吾ちゃんが携帯で話している姿が見えたんだけど、ソフトバンクのでかい〝お父さんストラップ〟をつけてた! CMに出るからもらったのかな」「すぐそこで松潤がタバコ吸いながらモニターチェックしてる姿が見られた!」「キムタクが何か食べながら移動していて可愛かった」など、素に近い姿を楽しむ声が聞こえている。ただしこのエキストラ、「撮影に関する情報は他言無用」が鉄則。エキストラ会社や劇団からエキストラを集める際にはこの点が徹底されているのだが、一般人を多く取り入れた場合、管理の甘さからトラブルも起きやすいようだ。

「5月上旬、『Mr・BRAIN』の収録が群馬大学病院で行われたんです。そこにエキストラとして参加したファンに情報を漏らした人がいたようで、病院も大学も野次馬でパニック状態に……うんざりです」(病院スタッフ)

 さてさて、残念なことに、前クールでは、『Mr・BRAIN』を除いて軒並み平均視聴率15%を切ってしまったジャニーズドラマ。今クールでは期待通りの視聴率が取れるといいのだが。

(竹辻倫子&平松優子)

オバちゃんに大人気!?

本文中でも触れた、群馬大学病院での『Mr・BRAIN』の収録でのエピソード。レギュラー陣に加えて、亀梨和也や相武紗季など豪華出演者が揃ったある日。サマンサタバサの色違いのお揃いのカバンを持ったり、SMAPのストラップをつけたりしている30代~40代の女性エキストラが、車イスの患者さんを押しのけて駆け回っていたとか。キムタクのファン層は、もはやそこなんでしょうね......。
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