なぜかバカ売れする"知識人"たちの巧妙なやりクチ

約20年で、年刊書籍発行点数は3倍近く増加。そ
の間に単著デビューし、現在まで売れ続ける7人は、
やはり相当なツワモノなのだ。
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──近年、テレビや新聞、雑誌にコメンテーターとして頻繁に顔を出し、なおかつ"売れる書籍"をコンスタントに生み出し続けている7人の"知識人"がいる。ジャンルを横断して発言するこのたぐいの人々は、いつの時代にも存在するが、今、時代が彼らを選んだのはなぜなのか? 彼らの言うことは、本当に信じて大丈夫なのか? 売れっ子作家に嫉妬しつつも憧れてしまういちライターが、彼らが売れている理由を検証しつつ、この不安の時代に、"知識人"に頼る危険性を考える──。

『無理なく続けられる 年収10倍アップ勉強法』『効率が10倍アップする新・知的生産術』『読書進化論』──。

 筆者が住む町の小さな書店のビジネス本コーナーは最近、勝間和代の著作で占拠されつつある。次々と出る新刊が平積みされるだけでなく、その前に発行されたものも一緒になって、店頭に積まれている。彼女だけではない。最近、書店では、特定の著者たちの本ばかりが目立っている。僕が数年前に出した本などは、とっくに店頭から消えているというのに......。この状況が生まれた理由を書店の店主に尋ねると、シビアな答えが返ってきた。

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