ただパパに愛されたくて大統領になったダメ男

【今月の映画】

『W.』
『JFK』でケネディ、『ニクソン』でニクソンと、米大統領の伝記映画を手がけてきた監督が、現大統領ブッシュの"実像"に迫った最新作。ブッシュを戦争に駆り立てた"本当の理由"はなんだったのか? 本作は11月の大統領選の約3週間前に公開され、話題を呼んだ。
監督/オリバー・ストーン 出演/ジョシュ・ブローリン、リチャード・ドレイファス、タンディ・ニュートン、エリザベス・バンクスほか
アメリカでは10月17日公開、日本では公開未定

 10月19日、第1期ブッシュ政権の国務長官だったコリン・パウエルが、次期大統領にバラク・オバマ上院議員を推薦した。パウエルさんは、きっと2日前に公開されたオリバー・ストーン監督の『W.(ダブリュー)』を観たんじゃないか。

『W.』のクライマックスは、ホワイトハウスの地下にある「戦況室」で閣僚たちがブッシュにイラク攻撃を勧める場面だ。チェイニー副大統領(リチャード・ドレイファス)は、「今こそイラクの石油を手に入れるのだ」と口をひん曲げて囁き、カール・ローヴ補佐官(トビー・ジョーンズ)は「9・11テロで国民は復讐に燃えている。今、戦争すれば2期目の選挙にも勝てる」とけしかける。

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