サイゾーpremium  > 特集  > 本・マンガ  > 【クリッピング】から見る雑誌の今

――「ご指定のキーワード、内容の記事を切り抜きます」――日々、何をせずとも溢れんばかりの情報が目に耳に入ってくる時代、我々が本当に欲する情報は、どのように入手すればいいのか? そんな煩わしい思いを解消してくれるのが、創業70年の歴史を持つクリッピングサービス企業「内外切抜通信社」だ。同社代表取締役に雑誌の存在意義を問う。

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取材に応じてくれた近藤義昭社長。毎日新聞の記者を経て、約20年ほど前に内外切抜通信社の代表取締役に就任。同社は1939年に創業し、新聞・雑誌のクリッピングを中心に、現在ではウェブメディアのクリッピングも行う。http://www.naigaipc.co.jp

 情報収集のプロであるジャーナリストの池上彰氏と作家、佐藤優氏の共著『僕らが毎日やっている最強の読み方』(東洋経済新報社)にて、「特定のテーマやジャンルを登録しておくと、関連するニュースを毎日メールで送ってくれる」会社として紹介された「内外切抜通信社」。誰もがインターネットを使って情報を容易に入手できるこの時代だからこそ、世の中に溢れた膨大な情報の中から本当に意味のあるものだけを選り分けるクリッピング(切り抜き)には企業からの依頼が絶えない。本稿では、同社の代表取締役である近藤義昭社長をメインに、複数の社員にも同席してもらい、これまで知る人ぞ知る存在であったクリッピングという業務および、雑誌の現況について話を伺い、さらにサイゾーpremiumでは本誌では語り切れなかった拡大版として内外切抜通信社のオフィス探訪記などをお届けしたい。

まずは、彼らの業務の大きな柱となっている「新聞雑誌クリッピング」と「ウェブニュースクリッピング」という2つのサービスについて。

「顧客から『こういう記事が出たら、クリッピングして送って』という注文を受け、該当する記事を郵送やメールで送ります。扱っているのは新聞や雑誌といった活字メディアが主ですが、約10年前からは、ネットで配信されるニュースも業務としてモニタリングするようになりました。ネットを扱うようになったのは、企業側の危機管理の意識の変化もあります。今から20年ほど前に東芝の顧客がクレームをネットに書き込んで、それをそのまま放置した結果、大炎上するという事件(編註:1999年に起きた通称「東芝クレーマー事件」)がありましたよね。そのあたりをきっかけに、ネットで自分の会社がどう言われているかを知ることが必要という意識が生まれ、業務としての需要に結びつきました」(近藤氏)

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