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「パパ、大麻のCBDをやってみたいんだよね」石丸元章とMCハピネスの親子ドラッグ談議

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ハピネス 前さ、家に帰ったらパパが自分の部屋でコソコソ何か燃やしてて、何やってるのかなと思って入ろうとしたら、「あっちへ行って。見ないで見ないで」と言ってたね。そのとき、パパの気分は躁だった。今思うと、それは大麻だったのかなと……。

石丸 そういう時代もあったなぁ。あれは一応、脱法ドラッグ(現・危険ドラッグ)ね。雑司が谷に2人で暮らしてた頃、まだあなたが保育園のときよ。シングル子育てで、脱法ドラッグをキメると大麻みたいにリラックスして朗らかになるわけ。「今日のパパ、いつもと違うね」「えっ、わかるんだ? いつもとどっちがいい?」「今日のほうがいい。優しいから」って、それが保育園だったときのハピちゃんの反応だったし、法律違反じゃないから、いいかなぁと思って。やっぱり、親たる者が法律違反をしちゃダメなんだよ。でも結果――父親が脱法ドラッグによって子育てができなくなり、子どもが祖父母に預けられて転校を余儀なくされるという、あってはならないことを起こしてしまった当事者なわけですけど。あのときは本当に申し訳ございませんでしたっ!

ハピネス ふふふ。

石丸 でも、法律違反はしなかった。しかし、あってはならないことが起きてしまった。ドラッグは個人の人生がもったいないだけでなく、家族に迷惑かかる部分はあると思います。ごめんね。

ハピネス まわりに迷惑がかからない範囲でやってほしいけど、まわりがどう止めるかも大切。今、パパがやってたら止めると思う。

――お父さんを恨んではいない?

ハピネス 恨んではないですね。別にいっかなって。

石丸 よくないから。中学になってからは月に1度くらいしか会ってないけど、小学校のときは毎週日曜日。朝2時間かけて千葉まで迎えにいった。来たり来なかったりするけど、来なくても千葉に向かってね。で、来たら都内で映画観て、おいしいもの食べて、ボート乗って……好きなことだらけやって、また2時間かけて千葉に送りに行った。何年もやったよね。

――それは償いの気持ちですか?

石丸 ううん、償いじゃない。楽しいじゃん。そのとき、「ハーブとパウダー」というのが親子のコンビ名としていいんじゃないかって。「おい、ハーブ」と呼ぶと、「おい、パウダー」と呼ばれる、みたいな。全然ノッてくれなかったけど。

ハピネス ああ、言ってた。

――今は親子の関係は良好なんですか?

ハピネス 良好っていうか、最近は全然会ってないんで。そこまで仲はよくないと思いますね。

石丸 ヒドッ。最近は会ってくれないんですよ~。2週間前に会ったのが最後。しかも、脱法ドラッグ騒動で仕事全部チャラになっちゃって、お金なくなっちゃって、前みたいに毎回大盤振る舞いできないじゃん。前は、会うたびにうなぎや焼肉を食べていたのが、最近はサイゼリヤや回転寿司になって、いまいち来る気がしないらしいんだよね。

――反抗期で父親と話したくない?

ハピネス そういうことはないです。ただ面倒くさい。

石丸 反抗期もあったよ、キミ。小学6年か中1くらいのときだったかな。何を言っても文句つけやがって――「『僕、パパのことが好きなのに、どうして会うと悪いことを言っちゃうんだろう』という自分でもわからない不思議な気持ちを、“アンビバレンツ”っていうんだよ。それはあなたが悪いんじゃなくてホルモンの影響だから、夜、頭の中で『パパ、ごめんね』と謝る必要ないよ」って言ったの。

ハピネス まったくその気持ちはない!

石丸 そしたら「俺を解説するなー!」って怒って走っていっちゃって、しばらくしたら戻ってきたじゃん(笑)。あれをアンビバレンツっていうんだよ。でも、解説されるのはイヤだよね。今はもう、ふ。そういう時期は過ぎたかな。先月は「パパー、中学出たら一緒に暮らしていい?」と言ってきたじゃん。もちろん、いいけど。今住んでるアパートの隣に1部屋借りてあげるよ。ゴハンはわたくしが作るから、洗濯はコインランドリーで自分でやってください。

ハピネス あぁ。

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芸術家にはドラッグが必要だと思う


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