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法社会学者・河合幹雄の法痴国家ニッポン【48】

【障害者施設で19人殺害】相模原大量殺人事件に見る関係各所の対応の“見事さ”

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法と犯罪と司法から、我が国のウラ側が見えてくる!! 治安悪化の嘘を喝破する希代の法社会学者が語る、警察・検察行政のウラにひそむ真の"意図"──。

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障害者施設で19人殺害
2016年7月26日、神奈川県相模原市の障害者施設で入居者19人が殺害され、26人が重軽傷を負う事件が発生。津久井署は、直後に出頭した同施設元職員の植松聖容疑者(26)を緊急逮捕。その後の調べで、同容疑者が勤務中の障害者差別発言を問題視され措置入院していたことや、衆議院議長公邸に犯行を予告するような手紙を持参していたことが明らかになった。

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『障害者運動のバトンをつなぐ――いま、あらためて地域で生きていくために』(生活書院)

 2016年7月26日未明、神奈川県相模原市の障害者施設「津久井やまゆり園」で発生した大量殺傷事件。死者19人、重軽傷者26人という戦後最悪クラスの凶行は、文字通り一夜にして日本中をパニックに陥れました。

 こういうとき人々は、発生の要因やメカニズムを解き明かし、今後の対策につなげたいと考えるものです。例えば、毎日新聞や東京新聞などの新聞各紙はこぞって障害者に対するヘイトクライムの可能性を指摘し、「AERA」は障害者介護の労働条件の悪さに対する植松聖容疑者の不満が動機の一端ではないかと分析している。要するに多くのメディアが、事件発生の理由を社会背景やシステムの不備に求め、それを是正することが再発防止に有益であるかのごとく報じているわけです。

 しかし、メディアにおけるそうした見解は、ふたつの理由から完全に誤りであるといわざるを得ない。それどころか、国家の治安維持という観点では、むしろ有害ですらあると思う。それはどういうことか。詳しく解説しましょう。

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