『ABC女性アナウンサー カレンダー 2014年』(ハゴロモ)
チヤホヤされて、それに乗っかる"会社員"——。それが、女子アナという人種の実態だ。だが、冷静に考えると、はるか昔からそのような状態が続いていたのは、ほんの一握りだったようだ。ここでは、一見、華やかな世界に身を置く彼女たちのホントウの生態を覗き見してみよう。
「モテキは突然、やって来るもんだなーって初めて実感しました」
こう話すのは、現在は某主要都市で女子アナとして人気のA子(27)。最初に勤めたテレビ局を退社し、現在は別のテレビ局で女子アナとして活躍している。目鼻立ちがくっきりとして「よくドSキャラに間違えられるんです。でも、私はそんな気は一切ない(笑)」と言う。
学生時代は、体育会系の部活に没頭。「化粧の"け"の字も知らない女子でした。むしろ、街を歩いていて同世代の子がおしゃれして化粧をして彼氏とイチャついていると『無駄な労力を使って…』と軽蔑していた」という。だが、その意識は転職後、ガラリと変わったという。
「やっぱり、この局でレギュラー番組を持ち始めた頃だと思います。ここに来る前にいた局って、女子アナというよりは女性の報道記者として、パシリばっかり。何もオイシいことがなかった分、分け隔てなく皆と付き合えた。ここに来てからは、完全に"女子アナ"という最強の看板を背負わせてくれるのが実感できた。私、地元はここじゃないから最初に交流を持つのは社内の人だったけど、それでも『特別扱い』してくれるのがわかりましたね。それからは、調子に乗って遊び倒しました(笑)。野球選手やタレントなど、お金持ちとの交際はもちろん、クラブに行けば逆ナンパなんてやり放題。女子アナの看板の良さを感じるのは、やはり主要都市の局アナにならないと、本当の意味で理解できないでしょうね」
看板を上手く使うのも、女子アナの「才能」といえるだろう。その才能を間違った方向に使う人もいるにはいる。(その2へ続く)