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第1特集
電車内広告を賑わせる有名誌からマイナー誌まで!

有名人こそ奮って出演すべし!! 宗教機関誌寄稿者の本音

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──「宗教機関誌では占いコーナーはNG? 宗教団体の機関誌から読み解く信者の日常と本質」「肉食禁止レシピ、防災マニュアル、霊言……読みごたえ抜群? この宗教機関誌を読め!」では、さまざまな宗教系機関誌のトピックスに目を向けてみたが、これらの媒体には驚くほど多くの有名人が登場している。また、そうした彼らを見ると、「もしや、教団の信者か?」と勘繰ってしまうこともしばしば……。そんな宗教系媒体に登場する有名人の本音に迫ってみた。

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幸福の科学出版が発行する「ザ・リバティ」は、公式ウェブサイトも公開している。

 電車内の中吊りで「第三文明」の広告が目に入り、そこに有名人の名前を発見すると、「この人も創価学会の会員なのかな……?」などと考えてしまう人は多いだろう。しかし、実際に雑誌を手に取り、その記事の内容まで確認する人は少ないはずだ。

 そこで今回、「第三文明」をはじめとしたさまざまな宗教機関誌の過去1年程度のバックナンバーを総ざらい。そこに登場した有名人たちの傾向や、その発言、誌面での扱われ方を分析してみたい。

 まず気づくことは、やはり会員数が多い教団は、複数の機関誌を発行していることだ。例えばPL教団であれば「PL」「PLASMA」「自己表現」などの雑誌がある。そして「PL」は中高年向け、「自己表現」はやや若め、「PLASMA」は中高生向けなど、雑誌別に年齢のターゲットを変えているのも特徴だ。なお世間で名の知れた有名人が登場する雑誌は、その内1~2誌に限られており、ほかは教団の最新情報など、信者に対する内輪向けの内容が中心になる。このような戦略は多くの教団に見て取れた。

 また、雑誌に有名人を一切登場させない教団もある。「日時計24」(若者向け)、「いのちの環」(中高年向け)などの雑誌を発行している生長の家はその一例だ。統一教会の「トゥデイズ・ワールド ジャパン」も同様で、内容は豪華絢爛な式典のレポートなどが中心になっている。

 では、有名人のインタビューを積極的に掲載している教団の雑誌もチェックしていこう。

 まず前述のPL教団では「PLASMA」の巻頭インタビューに有名人が多く登場する。過去1年の間に掲載されたのは、映画評論家の有村昆、声優の佐藤聡美、フリーアナウンサーの渡辺真理などだ。内容はその人の仕事の内容に絡めながら、「夢」「努力」といった部分に焦点を当てるもの。これは他教団機関誌のインタビューにも見られた傾向だ。

 また、これも共通していることだが、誌面に登場した有名人は、その教団のことや、信仰については一切語らない場合が多い。そして「登場している有名人は、その教団の信者なのか?」かという素朴な疑問に関して、ある宗教雑誌の編集者は語る。

「有名人へのインタビュー依頼は、半分以上が断られます。宗教団体の雑誌であることを隠して申し込むと後々問題になるので、そこは最初に明言しますからね。出演してくれるのは、『依頼は基本的になんでも受ける』というスタンスの人。テレビで活躍するタレントとなると、やはり『宗教の色が付くと活動に支障が出る』と考えるのか、出たがらない人が多いですね」

 信者であろうとなかろうと、有名人にとって、特定宗教の雑誌へ出演することには大きなリスクがつきまとうのかもしれない。こういったところにも、日本人の宗教アレルギーが散見される。

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