サイゾーpremium  > ニュース  > 芸能  > 【AKB48】から【宝塚】まで、ネタ渇望の実話誌AVネタの真実
ニュース
【premium限定連載】芸能評論家・三杉 武の「実話誌」ゴシップ大賞【6】

AKB48メンバーから宝塚女優まで、ネタ渇望の実話誌"鉄板"AVネタの真実

+お気に入りに追加

"カストリ雑誌"などと揶揄されながらも魑魅魍魎が跋扈する芸能界において、一服の清涼剤として機能するオヤジ系実話誌の数々。普段は表立って語られないこれら愛すべき実話誌(一般週刊誌含む)の下世話なゴシップを、芸能評論家・三杉 武がランキング形式で解説する、実話誌時評――。

1位「ウソでしょ~!」みのもんたの"恋人"アナがイケメン野球選手と深夜のデート(「フライデー」12月20日号)
2位 猪瀬都知事「チンピラ男の猿知恵」ヤクザがブッタ斬り(「アサヒ芸能」12月12日特大号)
3位 金の雨が降る AKB48とAV 次に出演する元メンバー・X(「週刊実話」12月12日号)
4位「宝塚いじめ」被害女性 覚悟の「AVデビュー」(「女性セブン」12月19日号)
5位 男のウワサもなし 堀北真希はひきこもりアイドルとして再ブレーク(「週刊文春」12月12日号)

1312_asahigeino.jpg
「アサヒ芸能 2013年 12/12号」(徳間書店)

 今週はさしたるニュースもなく、芸能マスコミ的には平穏な毎日だった。週刊誌、実話誌に目を通してみても、興味をそそられるようなニュースは飛び込んで来ず、正直言って当コーナーのネタにも困る次第。

 例年、この時期は週刊誌、実話誌とも年末&年始の合併号に備えてネタを温存する傾向にある。中身が薄いのなら、せめてド派手な見出しでだけでも読者の目を引きつけてほしいのだが、ほとんどの雑誌に勝負気配はなく、寒風がますます身にしみる今日この頃である。

 そんな中、あえて5位に選んだのが「文春」の「男のウワサもなし 堀北真希はひきこもりアイドルとして再ブレーク」だ。

 スキャンダル処女と呼ばれる堀北真希をなぜか"ひきこもりアイドル"としてフューチャーしているこの記事。「週刊朝日」誌面での林 真理子氏との対談で、堀北が「外食はほとんどしない」「お酒も父や母と飲むのがいちばん多い」「大勢で集まったりするのが苦手」など"ひきこもり発言"を連発していることに言及。大手ネット掲示板の「2ちゃんねる」に堀北に関する「ぼっちスレッド」(独りぼっちの意)が立っていることを紹介している。そのうえで、ネット住人の"ひきこもり系男子"たちの心に響いているとし、最後は「芸能界では稀少な優等生に、幸多かれ」と締めくくっているわけだが…。「どうした『文春』!?」というのが、読後の率直な感想だ。

 昨今の「文春」といえば、元気のない他誌を尻目に、怖いもの知らずのイケイケ路線で数々の爆弾スクープをさく裂させている出版界の雄。だが、今回の堀北の記事についてはまるで歯ごたえが無く、単なるヨイショ記事にしか思えない。

 さらに、堀北を称賛する材料も他誌のインタビュー記事での発言やネット掲示板の書き込み、タレントイメージ調査のデータといった当たり障りのない既出の情報ばかりで、失礼ながらファン向けのスレッドやまとめサイトとほとんど大差のない内容になっている。ワイド記事の1本にそこまでツッコむのも酷なのかもしれないが、あまりに普段の「文春」の濃厚テーストと風味が違ったので、個人的に妙に引っかかった。

 この記事にどんな意図があるのかは同誌の関係者しか知るよしもないが、"ひきこもり系男子"だけでなく、コワモテで鳴らす「文春」をもトリコにしたのだとしたら、ホマキも大した役者である。

 続く4位は「女性セブン」の「『宝塚いじめ』被害女性 覚悟の『AVデビュー』」。08年に"イジメ騒動"で宝塚音楽学校を退学したA子さんが大手アダルトビデオメーカー・SOD(ソフト・オン・デマンド)からAVデビューするという記事だ。

 A子さんのAVデビューの話に関しては、今回同誌の記事になる以前から旧知のAV関係者にコソッと聞いていたが、業界内では何かと話題になっているようだ。元芸能人ものが隆盛を極める昨今のAV業界。話題性は十分で、とくにタカラヅカ好きの女性読者を多く抱える女性誌にしてみれば格好のネタである。

 とはいえ、元人気アイドルやグラドルならいざ知らず、"タカラジェンヌの卵"にどこまで男性ユーザーの需要があるのかははなはだ疑問。どうせなら、女性向けAVレーベルの専属女優にするなり、デビュー作をヨーロッパ調のコスプレレズものにするなり、売り出し方にこだわりを見せてみるのも良いのでは? 普通に単体女優としてデビューさせたところで、それほど"数字"は伸びない気がするのだが…。

 3位は同じくAVネタで「実話」の「金の雨が降る AKB48とAV 次に出演する元メンバー・X」をピックアップ。オヤジ向け実話誌ながら、なぜかやたらと「AKB48」をイジりたがる同誌が、得意のAVネタで勝負。

 アイドルネタながら、「金の雨が降る」と"レインメーカー"こと某人気プロレスラーのおなじみ(?)のフレーズを見出しに起用するあたりは、アイドルファンとプロレスファンが意外に近いポジションにいることを察知している編集者のセンスを高く評価したい。

 とはいうものの、中身はというと…。いきなり前文から、「『AKB48』の現役&元メンバーのそっくりさんを女優に起用した『AKB激似AV』が相次いで発売され、全盛期を迎えようとしている。しかも、その瓜二つぶりに衝撃が広がっているほど。今後、法的トラブルに発展する可能性もありそうだ」と、見出しとは程遠い内容が目に飛び込んでくる。

 本文も、指原莉乃や高橋みなみ、渡辺麻友、峯岸みなみといった現役メンバー、卒業生の板野友美の激似AVの作品紹介に終始。

 最後は風俗ライター氏による「(略)AV業界も素材の頭打ち状態で、次世代を担うスターAV女優発掘に苦慮しているということでしょうか。だからAKB関連ブランドにすがるしか今のところ手がないのでは」とのコメントを紹介したうえで、「AKBメンバーのAVは『激似』から『本物』がブームになる日も近い?」と締めくくっている。結局、最後まで見出しに出て来た次にAVに出るという"元メンバー・X"は登場せず、なんとも剛腕な試合運びである。

 これがプロレスの試合なら"金の雨が降る"どころか、蔵前国技館ばりの暴動が起こっても不思議ではないが、そこはファンタジーを真骨頂とする同誌。野暮な八百長動議は控えて、見出しの攻めの姿勢と「AKB48」メンバーの激似AVの内容を小まめにリポートした努力のみを買うことにした。

 2位は「アサ芸」の「猪瀬都知事『チンピラ男の猿知恵』ヤクザがブッタ斬り」。東京五輪招致の立役者から一転、医療法人「徳洲会」グループから5000万円を秘密裏に受け取っていたという疑惑が持たれて窮地に陥っている猪瀬直樹都知事。そんな渦中の都知事にヤクザ社会の大物たちが喝を入れるという、いかにもスキャンダルとヤクザが大好きな「アサ芸」らしい切り口の記事だ。

 義理や人情、ケジメを大切にする渡世人たちが都知事に浴びせる言葉は厳しい。広域組織幹部はこう語っている。

「永田町の手法を中途半端に学んだがために、変な会見が続いてしもたんや。現金でコソコソと受け取るという一部の手法だけな。『その後の対応』も学んでおけば、あんなことにはならんかった。まぁ、器が小さいわ。小心者のなせるワザやろ」

 暴排機運が高まる一方で、「ヤクザに学ぶ○○」的なマニュアル本が人気を集めている。何かと世知辛い昨今。一般社会以上に実力がモノを言う裏社会の成功者たちから、何かを学び取ろうと考える人も多いのだろう。実際、今回の広域組織幹部の言葉にも説得力が感じられる。

 ノンフィクションライターとして世に出た猪瀬氏は、自身が仮に取材者なら今回の都知事の疑惑の釈明に納得するのか?どのようにルポタージュするのか何とも興味深いところだ。

 徒然なるままに筆をすすめてきたが、今回の1位は「フライデー」の「『ウソでしょ~!』みのもんたの"恋人"アナがイケメン野球選手と深夜のデート」とする。

 逆風吹き荒れる活字業界に一服の清涼剤のごとく、プチバブルをもたらしたみのもんた。すべては自業自得ながら、「平家物語」よろしく古今東西"奢れるものは久しからず"的な大物の転落劇はヒキが強いようで、活字稼業の仲間たちからは「みのは売れる!」という声を多く耳にした。

 とはいえ、さすがにそろそろネタ切れだろうと思っていたが、同誌はみのの"恋人"と噂される女性フリーアナウンサーの南波糸江とプロ野球・千葉ロッテマリーンズの伊志嶺翔大選手との深夜デートを報じた。

 南波は、みののラジオ番組のアシスタントを務め、みのが経営する芸能事務所兼水道メーター会社に所属し、公私ともに深い関係のようだが、同誌によると、南波は11月上旬の夜に東京・表参道で「ケンタッキーフライドチキン」の袋を手に、近くに泊っていたアウディの助手席へ。その車の運転席にいたのが伊志嶺選手で、そのままドライブデートを楽しんだとか。

 聞くところによると、南波は以前に「オスカープロモーション」に所属していたという。同事務所といえば、数多くの人気女優やモデルが所属している一方で、高級クラブなどを経営していることは業界内で広く知られており、要はみのに気に入られて"水揚げ"されたようなもの。"恋人"が芸能生活最大のピンチを迎えている渦中に、年下のイケメンプロ野球選手と堂々とデートをエンジョイするのだから、なかなかのタマである。

 みのの心中たるや察するに余りあるが、当人は同誌の取材に対し、南波との交際を否定しつつ、「その相手と良い方向にいくならうれしいよ!」と気丈にコメントしている。

 息子のテレビ局コネ入社発言をはじめ、数々の過言で自ら傷口を広げている感のあるみのだが、今回に限ってはかつての"銀座の帝王"らしい男気を見せた!?

三杉 武(みすぎ・たけし)
大学を卒業後に全国紙で記者を経てフリーに転身。記者時代に培った独自のネットワークを活かして、芸能評論家として活動。週刊誌やスポーツ紙で独自の視点からコメンテーターを務めるほか、スクープ記事も手掛けている。アイドルやアニメ、TRPG、プロレスなどのサブカルチャーにも造詣が深い。
2012年には『AKB48総選挙2012公式ガイドブック』にて、10論客として第4回AKB48選抜総選挙の予想および解説を担当。翌2013年にも『AKB48総選挙2013公式ガイドブック』にて、8論客として、第5回AKB48選抜総選挙の予想および解説を務める。

ログインして続きを読む
続きを読みたい方は...

Recommended by logly
サイゾープレミアム

2020年9月号

Zeebraが語る自戒と課題と未来への鍵

Zeebraが語る自戒と課題と未来への鍵

「神部美咲」“擬似里帰り”グラビア

「神部美咲」“擬似里帰り”グラビア

NEWS SOURCE

プレスリリース入稿はこちら サイゾーパブリシティ