濱田朝美氏の原作本『日本一ヘタな歌手』(光文社)
8月に東京と兵庫で上演予定だったモデルで女優の土屋アンナの初主演舞台「誓い~奇跡のシンガー~」が公演中止となったことが29日、同舞台の公式ホームページで発表された。
同舞台は24時間の完全介護が必要な障害を持ちながら歌手となってNHK・紅白歌合戦出場をめざし、日々路上ライブを中心に歌手活動している濱田朝美さんのベストセラー『日本一ヘタな歌手』(光文社)が"原案"となっている。土屋は原因不明の難病にめげず歌い続ける主人公・を演じることになっていた。
舞台のHPによると、土屋は稽古8回中最初の2回のみに参加し、以後は正当な理由も無く無断で稽古に不参加だったため公演中止を決定したことを説明し、「土屋アンナ氏に社会人としての責任をお取りいただくべく、損害賠償訴訟を含む断固たる措置を講じる所存です」と記載。すでに土屋サイドに3000万円の損害賠償も請求しているという。
同HPが更新されると、土屋の母親が社長をつとめる所属事務所はマスコミ各社にファクスを送り反論。原案となった『日本一~』の作者である濱田さんから「舞台の台本を見ていないうえ、承諾もしていない」という連絡があったため、製作サイドに権利関係への対応をかけあっていたところ、29日に製作サイドの代理人から一方的に公演中止の決定と損害賠償請求の書面が届き、HPに掲載されたことを説明。「弊社としては、突然の中止決定に対し、現在事実関係を早急に調査をし、しかるべく対応する所存です」と一向に引かない構えを見せたが、この舞台、何やら、最初から雲行きが怪しかったというのだ。