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CYZO×PLANETS 月刊カルチャー時評第14回──【NOVEL編】

4年ぶり10作目最新刊刊行記念!? なぜ『ハルヒ』シリーズはゼロ年代に人気を勝ち取れたのか

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「CYZO×PLANETS 月刊カルチャー時評」とは?

本誌連載陣でもある批評家・編集者の宇野常寛氏が主宰するインディーズ・カルチャーマガジン「PLANETS」とサイゾーがタッグを組み、宇野氏プロデュースのもと、雑誌業界で地位低下中のカルチャー批評の復権を図る連載企画。新進気鋭の書き手たちによる、ここでしかできないカルチャー時評をお届けします。見るべき作品も読むべき批評も、ここにある!

今月の一本
『涼宮ハルヒの驚愕』

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濱野智史[情報環境研究者]×黒瀬陽平[美術家]×宇野常寛[批評家]

──03年から続く人気ライトノベル『涼宮ハルヒ』シリーズの10作目が刊行された。度重なるメディアミックスによって知名度を上げ続け、ゼロ年代のオタク系コンテンツの中では最も一般的な人気を得たシリーズだが、4年ぶりの新刊をどう読むか? そもそも、『ハルヒ』とはどう受け止められるべき作品群だったのか?

宇野 『涼宮ハルヒの驚愕』(以下、『驚愕』)を今回は取り上げるわけですが、ここではライトノベルブームの象徴としての『ハルヒ』シリーズとそれにまつわる現象というところを中心に語っていきたいと思います。詳細な読解や分析もできる作品だし、作家・谷川流について論じることも大事なんだけれど、やはり「サイゾー」という一般誌の誌面であることを強く意識した視点にしたい。

 その上で、最初に僕が述べたいのは、「ハルヒ」の物語性が結果的に現代のオタクの自画像を描いてしまったんじゃないかということですね。

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