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CYZO×PLANETS 月刊カルチャー時評第13回──【MOVIE編2】

三浦春馬は秀逸ながら......ポップさに欠けた薄味で単調な『東京公園』

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2011年7月号 MOVIEクロスレビュー

■なぜ今!? 中上健次作品、久々の実写化

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(C)2011「軽蔑」製作委員会

『軽蔑』
監督/廣木隆一
原作/中上健次
出演/高良健吾、鈴木杏、大森南朋ほか
配給/角川映画
公開/6月4日
自堕落な生活を送るカズ(高良)は、踊り子の真知子(鈴木)と出会い、惹かれ合う。2人はカズの故郷で暮らし始めるが、生活は容易ではなく、真知子は東京に戻ってしまう。彼はやがて、借金を重ねて賭博に明け暮れるようになる。中上健次最後の長編を映像化。鈴木杏初の濡れ場があることが、公開前から話題に。


【映画文筆業・那須評】
★★★★★★☆☆☆☆
すべてにおいて"つなぎ方"が弱い
91年に発表された原作は、真知子とカズの関係を通して自由と束縛のジレンマから立ち上がるドラマを書いているが、映画ではストーリー上の見せ場と見せ場をつなぐ間が弱い印象があり、いかんともしがたく2人を結びつける原動力が見えにくい。愛されキャラ設定のカズの魅力も、客観的には高良のビジュアルに頼る部分が大きい。だが、シーンごとの濃密なテンションを持続させるのではなく瞬発力で見せていく編集は、現代的とも言えるかもしれない。

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