サイゾーpremium  > 特集  > 厚労省・木村盛世が選ぶ「官僚の下劣さ」が...
1107_gaimushou.jpg
(写真=磯部昭子(A/M))

 官僚機構のタブーに切り込んだ本といえば、1993年に上梓された『お役所の掟──ぶっとび霞が関事情』【16】が先駆けでしょう。著者の宮本政於さんは、厚生省(当時)の現職課長という立場から、集団主義、いじめ体質など、お役人・お役所の内情を吐露しています。そして、残念ながら、その体質は今もまったく変わっていません。例えば、この本の出版後に省内で同僚に「宮本なんかと付き合うな」と圧力がかかったり、ご自身も島流し的な異動をさせられたり。私も厚生労働省の医系技官として同省の腐敗ぶりを告発し、まったく同じ仕打ちを受けています。もちろん、宮本さんや私を支持してくれる人もいるんですが、それを表に出してしまうと昇進に障る。小学生のいじめと一緒ですよ。一人ひとりはそんなに悪い人じゃなくても、「組織」になると、そこから飛び出る人間を潰しにかかる。「みんなと違うことはいけないこと」で、そんな「ムラ」社会の中でマスターベーションしてる、病んだ集団なんです。それを暴いた宮本さんは、95年に厚生省を無断欠勤などを理由に懲戒免職になり、99年に51歳の若さで亡くなられています。無念の死だったと思われますが、彼がいたからこそ、今の私があるといっても過言ではありません。

ログインして続きを読む
続きを読みたい方は...

Recommended by logly
サイゾープレミアム

2026年11月号

ドーパミン時代の沼化するエンタメ業界

ドーパミン時代の沼化するエンタメ業界
    • 「沼化」するエンタメ業界
    • 膨らみ続けるグラビア市場
    • SNSがつくる「あなたの好み」
    • 映画界ハラスメントの実態
    • ゲーム実況者の高齢化問題
    • PS、ディスク販売廃止の衝撃
    • 私たちは「ドパガキ」なのか
    • AI時代の「生歌」の価値
    • 「ニコ生ホラー」とは何だったのか
    • テクノロジーが広げる学びの未来
    • AI時代のサイバー攻撃
    • リングを彩る美女たち
    • 〈Cosplay beauty〉もちむぎ

NEWS SOURCE

インタビュー

    • 滝藤賢一、名バイプレイヤーの境地
    • 唯一無二の音楽家・水槽
    • 小八重葵美が得たもの

連載

    • [マルサの女]高橋凛
    • 神保哲生×宮台真司の「TALK ON DEMAND」
    • 萱野稔人と巡る「超・人間学」
    • ドクター苫米地に聞け!
    • 井川意高の天上夜想曲
    • 韮原祐介の匠たちの育成哲学
    • 辛酸なめ子の「佳子様偏愛採取録」
    • GROOVE SEQUENCE
    • 笹 公人×江森康之の「念力事報」
    • 町山智浩の「映画でわかるアメリカがわかる」
    • 花くまゆうさく『カストリ漫報』
サイゾーパブリシティ