サイゾーpremium  > 特集  > ミュージックビデオを搾取し生き残りをはか...

──「iTunes Store」などで"PV"が当たり前に買えるようになった昨今。ビデオ・クリップ集や特典映像としてDVDでの販売も行われ、今や立派な商品と化している。しかし、音楽不況がますます深刻化する今、その映像制作者たちは、レコード会社各社の横暴な契約書に苦しめられていた──。

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写真左/総売り上げ約70万本とも言われる嵐のPV集DVD『5×10 All the BEST! CLIPS 1999-2009』。写真右/AKB48のPV集『逃した魚たち~シングルビデオコレクション~』も好調。

 楽曲およびミュージシャンのプロモーションツールとして、はたまたDVDや有料配信にて販売される商品として、ミュージック・ビデオ(MV)はもはや、音楽産業には欠かせない重要なコンテンツへと成長した。映画の監督も務めたYEN TOWN BANDの「Swallowtail Butterfly ~あいのうた~」や、AKB48の「桜の栞」を手掛けた岩井俊二、テレビドラマ『ケイゾク』や『SPEC』(共にTBS)などで知られ、嵐の「PIKA☆NCHI」を手掛けた堤幸彦、「NEW LOOK」で安室奈美恵をプレイバックさせた児玉裕一など、若手クリエイターたちの目覚ましい活躍によって、同ジャンルは作品性・作家性の強い独自の文化を築き上げてきた。そして、かつてプロモーション・ビデオ(PV)などと呼ばれ、ただの映像広告として扱われてきたこの音楽映像は今、音楽と映像のクリエイティビティーが対等である"作品"として、「MV」という呼称に定着しつつある。

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