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第1特集
"奇形"差別の根底にある意識問題【1】

"奇形の人なんて存在しない !?"  表現規制が生む新たな差別を考える

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──日本ではユニークフェイス、小人症などの人々の存在はタブーとされ、なかなか明るみに出てこない。なぜ日本では、タブー視され隠蔽されているのか。奇形に対する表現の現状を追いつつ、自主規制がしかれることで生まれるあらたな問題とは──。

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顔面の異形を持つインドの少女。顔面に奇形を持った人々にはなかなか仕事がなく、ホームレスとなっている場合が多いという。

 サブカルチャー界には、シャム双生児や小人症などの、いわゆるフリークス(奇形者)と呼ばれる写真を愛好する人々がおり、WEBサイト「X51.org」でも奇形(【※注】これは身体的特徴として、先天的、または後天的に、通常では見られない外形のものを指す。また、例えば「先天的な奇形」は、医学用語では「先天異常」と呼ぶなど、「奇形」という言葉ではひとつにくくりきれないが、ここでは便宜的にそれらの総称として用いる)の人々を取り扱った項目がある。とはいえ、奇形を抱える人々をマスメディアで取り扱うことについては、一般的にはタブー視される風潮がある。

 写真をご覧いただきたい。これらはフォトライターの和田虫象氏が撮影したもの。彼は世界を旅しながら、現地の奇形を持った人々の写真を撮り続けている。

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