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神保哲生×宮台真司 「マル激 TALK ON DEMAND」 第41回

刑事裁判の不完全性と社会の敵が持つ浄化作用【後編】

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検察は、刑事事件の真相を解明することができるのか?

宮台 おもしろいですね。安部さんのケースでは、社会学でいう「帰属処理」が行われています。つまり、人々が事件の不透明さに悩んでいる場合、「こいつが原因なんだ」と示すことで因果性をそこに帰属させて不透明感から解放されます。これは、社会心理学者が注目してきた「帰属処理」機能です。

 武井さんのケースでは、消費者金融について多くの人がさまざまなネガティブな思いを持っている場合、その象徴である人物を叩くことで、カタルシスが得られます。これは、法社会学者が従来から強調してきた「感情的回復」機能です。

 加えて、社会学者や人類学者が注目するのは、「帰属処理」にせよ「感情的回復」にせよ、「我々」が皆でそこに因果性を帰属するとか、皆で感情的回復を果たすということで、社会的意思の共有を再確認できるということです。それによって社会的連帯、すなわち「我々」という意識を再確認している面があります。

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