【神保哲生×宮台真司×藤田孝典】下流老人を増加させる自己責任論と自治体の思惑
―― 若者や子どもの貧困が取り沙汰される時、決まって「悠々自適な年金生活を送る老人たちが、社会保障財源を食いつぶしている」ことにその原因の一端があると指摘されることが多い。しかし、現実には老人の貧困が、深刻...
―― 若者や子どもの貧困が取り沙汰される時、決まって「悠々自適な年金生活を送る老人たちが、社会保障財源を食いつぶしている」ことにその原因の一端があると指摘されることが多い。しかし、現実には老人の貧困が、深刻...
―― 10月25日、フィリピンのロドリゴ・ドゥテルテ大統領が来日した。日本国内での一挙一動はあらゆるメディアで報じられたが、人権を無視した制裁や度重なる暴言にもかかわらず、自国での支持率は90%を超えるとい...
―― 週刊誌カメラマンの奮闘を描く福山雅治主演映画『SCOOP!』が話題になっている。だが、アメリカに目を向けると、報道とジャーナリズムをテーマにした映画は驚くほど多く、日本では決して描かれることのない政治...
―― 8月6日、「ニュートリノ」の「粒子」と「反粒子」の変化に違いがある「CP対称性の破れ」の兆候を初めて捉えたと発表された。これが確認されれば、宇宙の起源の解明にもつながる……が、実際、なんのことかよくわ...
―― 選挙年齢が18歳に引き下げられた。若者の選挙参加という視点から、多くのメディアが概ね好意的に取り上げたが、これは妥当だったのだろうか? 若者の自立や成熟を促す制度が確立されていない日本において、選挙年...
―― ヒラリー・クリントンが民主党の候補者に指名されることが確実になったアメリカ大統領選。だが、一方の共和党は、政治経験が皆無、暴言を繰り返す候補者が選ばれるという前代未聞の事態に陥っている。アメリカ国民の...
―― 男女別の自殺者数を見ると、男性の自殺者数は女性の倍に上るという。また、現政権ではウーマノミクスを掲げ、女性の社会進出や就労問題の改善を訴えるが、男性にはなかなか目が行きづらいのが実情だ。「一家の大黒柱...
―― 週刊誌のスクープ、スキャンダルが話題になる一方、ネット、特にSNSの世界では、攻撃対象となった有名人へのバッシングが後を絶たない。次に叩かれるのは誰なのか? 我々はいつからスキャンダルを許せなくなって...
―― 世界中の注目を集める米大統領選の共和党指名候補のドナルド・トランプ。憎悪と偏見にまみれたトランプの言動は、日本でもたびたび報じられているが、アメリカのそれは日本の比ではない。こうした中、トランプ旋風を...
―― 日本が抱える問題の中でも、最も深刻なもののひとつに「人口減少」が挙げられるだろう。財政赤字から経済成長、さらには移民政策の是非にまで、その背景には人口の減少問題があるといっても過言ではない。その原因に...
―― 『クローズアップ現代』ヤラセ問題に続き、社員アナウンサーの危険ドラッグ所持やタクシー券の私的流用が明るみに出たNHK。これまで多くの問題、事件が噴出してきた同局だが、今回は籾井勝人会長の適正を疑問視す...
―― アベノミクスと謳われる経済政策、そして空前の金融緩和により、数字の上では日本経済は上向いているかに見える。だが、その富は大企業や一部の富裕層に集中し、中間層は疲弊しているのが現状だ。世界史を紐解くと、...
―― 沖縄を力でねじ伏せようとする安倍政権──。普天間基地の辺野古移設をめぐり、ついに政府は11月17日、沖縄県の翁長雄志知事を相手取り、法廷闘争に打って出た。無論、多数の批判が報じられる中、琉球新報編集局...
―― 先に採決された安保関連法は、公明党がいなければ成し得なかった。だが、平和を最大の理念とする公明党の支持母体「創価学会」の反発はすさまじい。創価学会のカリスマ・池田大作名誉会長の体調不良が囁かれる中、創...
―― いまだに違憲ともいわれる安保関連法案の強行採決をはじめ、総裁選では無投票で再選と相成った安倍晋三首相と自民党政権。どこか違和感を覚えざるを得ない安倍政権と自民党だが、何がきっかけで“こうなってしまった...