結婚、孤独、年齢への向き合い方─アラフォー女性のリアルを熱演「松本まりか高橋メアリージュン」の本音

演劇界をリードする根本宗子がオリジナル連続ドラマ初監督を務める『エミリとマリア』(MBS)。 昨年、『奪い愛、真夏』でドロドロの愛憎劇を繰り広げた松本まりかと高橋メアリージュンが、一転して何でも話し合える大親友として再共演を果たした。W主演の二人が結婚や孤独、年齢への向き合い方まで本音で語り合う。

(写真/河野優太)

――お二人の初共演はいつですか?

高橋メアリージュン(以下、高橋) 初めてご一緒したのは2019年の『ダイイング・アイ』(WOWOW)というドラマだったんですが、共演シーンはなくて、記者会見でお会いしたくらいでした。昨年放送のドラマ『奪い愛、真夏』(テレビ朝日系)が2回目の共演で、まりかちゃんが主演、私はバチバチに対立する役だったんですけど、そこから生まれる信頼関係があって。今回の『エミリとマリア』は打って変わって親友同士という関係性ですが、安心して撮影に臨めました。

松本まりか(以下、松本) 今回のドラマはメアちゃんと柔軟に会話のキャッチボールができている感覚があってやりやすかったですし、ただただ楽しかったです。

高橋 会話劇で、お互いにセリフが多いので、二人で「撮影期間も限られているので事前に稽古したいね」という話をしていたんですが、監督・脚本の根本(宗子)さんを交えて、しっかりと本読みをしました。その時間があったのはありがたかったですね。

――お二人とも根本さんとお仕事するのは初めてだったそうですが、印象をお聞かせください。

高橋 まず脚本が最高に面白くて。脚本を信じられるのは役者として幸せなことですし、演出も新鮮で。たとえば回想シーンの終わりを、写真を破ることで表現するとか、普通では思いつかないような演出がたくさんありました。

松本 2日連続で膨大なセリフ量のシーンを撮った日があって、その量が台本にして約40ページもあったんです。覚えるのは大変でしたが、ストレスがないというか、自分の生理と合わないセリフがほとんどないので、よどみなく言えるんですよ。どんなセリフも、全部受け入れられるんです。

――根本さんは舞台の演出家としては数多くの作品を手掛け、高い評価を得ていますが、映像監督としては『エミリとマリア』が2作目になります。

松本 連続ドラマは初めてとおっしゃっていたんですが、撮影方法や専門用語を熟知されていて、カメラのアングルやカット割りも全部見えていて、演出も的確。撮りたいものが明確だから、役者として根本さんの作品に乗っかるのが楽しいんです。全ベットできるくらい信頼のおける監督です。演出だけではなく、世界観、ビジュアル、衣装のセンス、美術、小道具まで、すべてにこだわっているんですよね。しかも、かわいい!

――根本さんご自身が俳優としても活動していますが、それを感じることはありましたか。

高橋 演じる側の気持ちを分かってくれるんですよね。たまに根本さん自身が演じてくださることもあるし、言葉選びが的確で、共感しながら演出してくれる監督だなと感じました。

――根本さんに意見を伝えることはありましたか?

松本 そうですね。たとえば、もともと面白かったセリフが脚本から変更になったことがあったんですが、「最初の方が面白かったと思います」と伝えたら、「じゃあそうしましょう」と受け入れてくださいました。

高橋 柔軟性があるんですよね。

松本 私たちが作品の面白さを分かった上で意見を伝えているから、根本さんのポリシーを壊すことなく提案できていたのも大きかったのかなと思います。

――お二人が演じるエミリ(松本)とマリア(高橋)は35歳で独身。恋愛、結婚、キャリア、若さなどの問題に直面して焦燥感に駆られますが、共感できる部分はありましたか。

高橋 確かに改めて結婚を考える年齢ではありますが、エミリとマリアのように取り乱すということはなかったです。

松本 私も二人のように結婚に焦るということはなくて。いずれ子どもは欲しいという気持ちがあるので焦った方がいいとは思っているんですが、なかなかそういう気持ちになれなくて。誰かに発破をかけてもらった方がいいのかもしれません。

高橋 私も焦りはないですね。そもそも結婚がゴールじゃないですし、その先が本番なので、本当に一緒にいたい方と出会えたら考えようかなと。もちろん子どもを授かったらうれしいですけどね。

――エミリとマリアは高校時代の同窓会に参加して、同級生たちのマウント合戦に辟易しますが、お二人は高校の同窓会に参加したことはありますか。

高橋 ないですね。成人式のときに会った以来かな……。

松本 私も確か15年前くらいに出たのが最後かも。あの頃とは絶対に会話も違うから、今みんながどういう価値観で、どういう話ができるのかには純粋に興味があります。

高橋 私は地元で仲の良い友達が、みんな東京に出てきているので、学生時代と変わらず会えているんです。だから同窓会に行かなくても、みんな元気であれば、それでいいかなくらいの気持ちです。たまに地元に帰ると、芸能人扱いは一切されませんし、私の作品も観てないですし(笑)。全く気を使わなくていいのはありがたいですけどね。

――お二人はエミリとマリアのように、本音をぶっちゃけられる存在はいらっしゃいますか。

劇作家・演出家 根本宗子、オリジナル連続ドラマ初監督!“自分なりの幸せ”を求めて奔走するノンストップ・ガールズコメディ!!


『エミリとマリア』
MBSドラマ特区枠にて放送中 Prime Video、U-NEXT、Huluでも配信中 ©「エミリとマリア」製作委員会・MBS
30代後半になるとふと胸に浮かぶ「人生ってこのまま進んでいくの??」という“なんとも言えないモヤモヤ”。恋愛、結婚、キャリア、若さ――どれもすぐ解決できる問題ではないのに、心がざわつく感覚。そんな言葉にできない気持ちを描いた、リアルかつユーモラスな会話劇をベースにした4話構成のオリジナルドラマ。
幼稚園から私立女子校育ちの35歳、独身。アパレルブランドを経営するエミリ(松本まりか)と、テレビ局でドラマのプロデューサーとして働くマリア(高橋メアリージュン)は、幼い頃からずっと一緒に育ってきた大親友。今も変わらず定期的に集まっては、行きつけのカフェでケーキを前に近況報告が始まる。

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