『イケメン怖い』と『女子って言うな』は似ている

――芸能界を去るイケメンのセカンドライフはどこに? 西森路代が"元イケメン芸能人"のその後を追う!

「ユリイカ」(青土社)が「イケメン・スタディーズ」特集を敢行、イケメンファンと批評読者の双方を驚かせた。

 ここしばらく、「ユリイカ」の特集「イケメン・スタディーズ」のための原稿にかかっていた。私が書いたテーマは、「イケメンはなぜ怖いのか」というものである。特にアラサーからアラフォーの微妙な年頃にあると、「イケメンとかあんまり詳しくないんですけど~」という枕詞を意味なくつける人が多いのはどういうことか。いや、自分も使うことがあるが、あれは「私はイケメンを消費するような段階まではまだ来てないのです」という言い訳である。

 逆に、イケメンと同等に渡り合える若い世代や、もはやイケメンからどう思われようが関係ない「オバサン」と自覚した世代、もしくは腐女子のようにイケメン(二次元含む)と自分を完全に切り離して見られる場合には、イケメンは怖くなくなる。つまり、自分とイケメンの距離感と、「イケメン怖い」という気持ちは関係しているのだ。

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2024.4.28 UP DATE

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