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有名レーベルの不都合な真実

インディに転落!? 不当解雇と傲慢社長ワーナーの断末魔

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レコード会社の多角的ビジネス

昨年、ワーナーミュージックでは“音楽×RPG”をコンセプトとした新プロジェクト『SHADOW OF LAFFANDOR ラファンドール国物語』の制作を発表したり、ユニバーサルミュージックは今春、書籍出版用レーベル「ソラオト書店」を設立するなど、近年レコード会社の音楽制作ビジネス以外への着手が話題となっている。

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『きゃりーぱみゅぱみゅ あたしアイドルじゃねぇし!!!』(東京ニュース通信社)

 音楽ビジネスの構造的な変化によるレコード業界全体の不振に関しては、本誌でもたびたび取り上げてきているが、そんな状況に対抗するように、大手レコード各社は本業である音楽作品のセールス以外にも、アーティスト・マネジメントや出版業、新ビジネスへの挑戦で生き残りを常に模索している。ユニバーサル、ソニーと共に世界三大メジャーレーベルのひとつであるワーナーミュージック・グループ傘下のワーナーミュージック・ジャパン(以下、ワーナー)も、もちろん例外ではない。

 去る6月末、女性K-POPグループ〈TWICE〉の日本デビュー・アルバム『#TWICE』が発売4日で売り上げ10万枚超えを記録するなど、こまめにヒット作は生んでいるが、同社の稼ぎ頭であったゲスの極み乙女。のボーカル・川谷絵音のゲス不倫騒動によって一時活動休止という不幸も重なり(5月発売の復帰作『達磨林檎』のセールスも期待ほど伸びず)、業界内からも「ワーナー大丈夫?」という心配の声が聞こえる。そんなワーナーの業績不振を象徴するような“ゲスのリストラ”とも揶揄される騒動が、昨年前半からのマスコミ各社の報道によって広まり、レコード業界全体のイメージ低下をも引き起こしている。

 事の顛末をまとめると、まず最初のきっかけとなったワーナー社内での正社員に対する早期退職の募集が2015年夏にスタート。約30名の正社員を対象に“肩たたき”が行われ、過去に制作部門にて矢沢永吉をはじめ、RIP SLYMEやBONNIE PINKなどを手がけ、その後、総務部門にてマネージャー職に就いていたA氏も対象者として退職勧奨を受ける。しかし、退職勧奨は解雇と違い強制力はなく、会社や自らの仕事にも愛情を持っていたA氏は会社側の申し出を拒否。その後も会社側は説得を続けるが、一切退職に応じないA氏に対して、出向を前提とした社内待機で仕事を与えず、さらに人事査定に最低評価を付けて80%以上のボーナス大幅カットを実施するなど、あからさまな嫌がらせ行為を行ったという。

 このリストラ工作の裏に、実は人材派遣会社が一枚噛んでいたことが判明。安倍政権による雇用改革制度のひとつとして設けられた、本来は再就職を支援するための奨励金「労働移動支援助成金」を悪用して、ワーナーが人材会社「テンプスタッフキャリアコンサルティング」と結託し、同社のアドバイスに沿って社内リストラを進めていたことが明らかに。A氏が会社側から記入を求められた書類の中には意図的な偽装も見られるなど、個人での交渉は困難と判断したA氏は、労働組合「東京管理職ユニオン」に加入し、会社側との団体交渉を続け、その過程でニュース番組『ワールドビジネスサテライト』(テレビ東京)が16年3月にこの騒動を放送。これを厚生労働省が問題視したことで、テンプスタッフもワーナーへのリストラ指南から手を引き、事態は改善するようにも思えた。しかし、会社側に不当な人事査定の改善などを求めてユニオンと共に団体交渉を続けていたA氏に対して、16年7月22日、会社側は「整理解雇」という名目で通告し、同氏は8月22日付けで解雇となった。ワーナーは整理解雇の理由を“会社の業績不振”とし、さらにA氏の社内業務も見つからず、出向先も確保できなかったと主張しているが、A氏はこれらの言い分に正当性はなく、不当解雇であるとして、裁判所に対して地位確認を求める労働審判を申し立てた。A氏に現在の状況を聞いた。

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