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第1特集
サイゾーPremium 特別企画「今こそ“鍋”を考える」

Young Hastleが伝授 “チーガン”辛鍋で新年を健康に過ごす!

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(取材・文/佐藤公郎・編集部)
(写真/西田周平)
(協力/お美味さんくらぶ)

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(写真/西田周平)

 サイゾーで「鍋」といったらこの人、Young Hastle(以下、ヤンハス)である。2017年5月号掲載「俺が筋トレをする理由」企画においても、筋量を増やすための鍋料理を紹介してくれた彼に、今年もコロナ禍であえぐ新春を健康に過ごすための特製“チーガン”鍋をこしらえてもらうことにしました。

 はて、“チーガン”とはなんぞや? チーガンとは、「チート・ビーガン」の略語であり、100%ビーガン(完全菜食主義者)ではなく、基本は菜食メインでありながら、家族や友人と食卓を囲む際は動物性食品も拒まず、「チート=ズルをすること」で食事を楽しむという意味から命名されている。ヤンハス氏いわく「アメリカの俳優、ジャレッド・レトさんが推奨してて、それがきっかけでスタートした」とのこと。Go To イートもトラベルも中断となった今、自宅ですこやかに生活するためのマッスルレシピを、早速ヤンハス先生に教えていただこう。

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新鮮な野菜がゲットできる「お美味さんくらぶ」。川崎市内であれば、どこでも移動販売可!(移動範囲も現在エリア拡大中)

 まずは食材選びから。向かった先は、ヤンハス氏がつい先日まで住んでいた神奈川県川崎市・溝の口。川崎市内であれば、どこでも販売を行うという移動式野菜販売「お美味さんくらぶ」を紹介してもらう。何度か購入するうちに懇意の仲となり、住まいが変わっても溝の口まで野菜を購入しに足を運ぶという(もちろん、溝の口ゴールドジムでのトレーニングも兼ねて)。それもそのはず、無農薬・微農薬のとれたて新鮮野菜が陳列されており、かつ代表を務める鈴木さんが、一つひとつ丁寧に旬の野菜情報を教えてくれるのだ。ここで白菜や長ねぎ、ニラなどを購入し、ひとつ目のチーガン・ポイントでもある「卵」も2個購入。

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栄養バランスの取れた食材を購入し満面の笑みのヤンハス氏

次に向かったのは、マルイファミリー溝口内にある「食遊館」。ヤンハス氏が言うには、「デパ地下系の食材売場はたかが知れてるかと思ってたけど、食遊館で売られている商品は化学調味料や添加物が入っていない品揃えが多くて、バイヤーをリスペクトできるレベル」と太鼓判。納豆をチョイスするにもパッケージの裏側を丹念に凝視し、「アミノ酸が入っている時点で無添加ではないので、選択肢から外れる」と、さすがあくまで菜食メインの目利きはダテじゃない。ここでは鍋のダシを取る高級昆布や調味料、きのこ類、シメの中華麺、そして2つ目のチーガン・ポイントとなる「鶏がらスープの素」を購入。

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「食遊館」での食材選びにおいても添加物チェックを怠らない

ヤンハス特製「チーガン辛鍋」を作るすべての食材が揃ったところで、早速調理に入ってもらい、インタビュー。

――ヤンハスくんといえば筋トレですが、パンプアップ(筋肉を鍛える)するために肉を除外しているのは意外でした。

Young Hastle YouTubeで「人間の体は菜食が体に適していて、健康によい」って健康系のドキュメンタリーを見たことがデカかったんですよね。実際にビーガンのボディビルダーがいたり、肉を食べずとも野菜だけでも筋肥大することがわかった。日本で育っているとどうしても「筋肉をつける=肉を食べなくてはいけない」っていう固定観念があるじゃないですか。それに肉食には糖尿病や心臓病、ガンになりやすい研究データも出ているし、健康に過ごすためには肉を控えた食事がいいんじゃないかなって。

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なんて台所の似合う男なんだ

――前回のサイゾーの鍋取材では、鶏のむね肉を主とした食事だったわけですが、時に欲したくなったりはしないんですか?

Young Hastle 確かにあの頃は自分をデカくするために鶏のむね肉をイヤイヤ食べ続けてた時期でしたけど(笑)、そもそも完璧なビーガンじゃなく、あくまでチーガンなので、「肉魚、卵は金輪際食べない!」ってわけではないんですよ。自分の場合は健康のためであって、なるべく野菜をメインにした食事で、仲間と居酒屋に行ったり、家族と食事をするときは肉や魚も一緒に食べて、みんなで食事を楽しむようにしてます。じゃないと付き合いが悪くなってしまうので。それに、やっぱり肉はうまいっすからね(笑)。

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スープの味見すら絵になる男

――そんな今回の「チーガン辛鍋」ですが、健康に気を遣った食材選びでしたね。

Young Hastle お美味さんくらぶの代表、鈴木さんと仲良くさせてもらってるんですけど、そこでは無農薬・減農薬の新鮮な野菜を取り扱っているんで、そのほかの食材もケミカルが入っていないものを選ぶようにしているんですね。食遊館で買った調味料や食材に関しても、少々割高になるけど、価格は惜しまないようにしてる。未来の健康のためと考えれば、だいぶ安上がりな投資って思えますからね。

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山盛りの野菜群も、火を通せば味がしみこみ、しんなり

――そして今回のチーガン・ポイントというのが?

Young Hastle リアルなビーガンの人はダシに魚を使わず、昆布や椎茸を使用するんですが、今回のチーガン辛鍋のポイントは、味付けに鶏ガラスープの素、(鍋の)シメの中華麺に落とす卵ってところですね。

――鍋の調理法も「ザ・男らしい」豪快な作り方でしたね。

Young Hastle 基本は昆布でダシを取り、各種野菜を刻んで煮込む。お椀によそってポン酢をかけて食べるのがメインだったんですが、最近は辛い鍋にハマっていたこともあり、今回の企画では辛鍋を提案させてもらいました。シメの麺は辛ラーメンでもよかったんですけど、粉末スープの中にアミノ酸が入っていたり、暴力的な辛さにもなってしまうんで、今回は控えました。腹を下しちゃったら健康とは言えないんで(笑)。コチュジャンでも試してみたんですが、若干パンチに欠けたので、味付けは豆板醤にしました。

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「完成!」からの「乾杯!」

――実際に作ってもらったチーガン辛鍋ですが、めっちゃうまいです。

Young Hastle 食材ひとつでめっちゃおいしくなりますよね。昆布と鶏ガラスープ、豆板醤以外は全部野菜ですからね。きのこ類の歯ごたえも最高だし、野菜はそれぞれが旨味を出し合い、それとスープのおいしさを油揚げが吸っている。こうして野菜メインになってから食事の感覚にも変化が起きたんですよ。「食べたいものを食べる」のではなく「体によいおいしいものを食べる」って意識になって、それこそ食事をしっかりしておかないと、体が仕上がらないことにも気がつきましたから。

――ヤンハスくんが健康で過ごすための秘訣というのは?

Young Hastle 自分の体に取り入れるのは、安全で栄養価の高いもの。野菜や果物は旬のものを食べるように心がけてます。旬の野菜って、例えば夏野菜は水分が多く、冬野菜は体を温める料理に適している。かつ栄養価が一番高くなっているし、理に適っているんですよね。地球ってのはうまくできているなって感じてます。

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――ちなみに以前の取材で「冬は脱ぐ機会が減るんで、筋肉はオフシーズン」と語っていましたが、コロナ禍における健康維持のためのトレーニングというのは?

Young Hastle 3月末くらいまではジムに通ってたんですが、コロナを気にして行かなくなり、自宅でできるウェイトトレーニングを最低限続ける、といった形でしたね。ジムも休業になっちゃったし、筋肉も落ちて痩せちゃったんですよ。6月くらいからジムの営業が再開したんで、徹底的に仕上げました。なんせ夏は我々の季節ですから。秋冬の筋トレは波があるんですが、最近は来年の夏を見据えて準備を始めてます。だって、また緊急事態宣言が出たらジムに行けなくなってしまうんで!

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「チーガン辛鍋」(2~3人分)
材料を切り、適量の水(敷いた昆布が隠れるくらい)を入れた土鍋に食材を押し込み、中火と強火の間で約10分間で完成。鍋は熱を逃がさない土鍋を使用。

【材料】
白菜
ニラ
長ねぎ
ぶなしめじ
エリンギ
舞茸
油揚げ
豆腐
中華麺

※Young Hastleいわく「量はすべて食べたい分だけ」

【調味料】
昆布 1枚
しょうゆ 大さじ1
豆板醤 大さじ1~2(※好みで調整)
鶏がらスープの素(大さじ1弱)
にんにく 適量
しょうが 適量

[備考]
野菜から水分がたくさん出るので、味の濃さは調整しながら。チーガンにこだわらないのであれば、豚肉や海鮮を投入するのもアリ。


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