サイゾーpremium  > 特集  > 本・マンガ  > 【漫画ゴラク】の多様性を考える
第1特集
BLや少女マンガにも進出

BLや少女マンガにも果敢に挑む!――変化を恐れぬ「漫画ゴラク」の多様性を考える。

+お気に入りに追加

――『白竜』や『ミナミの帝王』など男のドラマを世に放ち続けてきた「漫画ゴラク」に今、変革が起きつつあるという。長らく同誌を愛読してきた映画ライター・加藤よしきが、ゴラクの魅力と今後の展望を偏愛交じりに熱く書きつづる!

2001_P076-077_img001_320.jpg
「ゴラク」といえば『白竜』! と思いきや、そのカラーは少しずつ変化してきているようで……。

 ヤクザ・エロ・メシ――「漫画ゴラク」といえば、こうしたイメージではないだろうか。本稿で語る「ゴラク」とは、日本文芸社が手がける週刊マンガ雑誌であり、「ジャンプ」「サンデー」「マガジン」「チャンピオン」といった雑誌に並ぶ、コンビニの週刊レギュラーメンバーでもある。ただし先に挙げた4誌はフレッシュな少年少女が表紙なのに対して、ゴラクは主にヤクザ・闇金・寿司職人が表紙を飾りがち。端的にいえばオッサン向けの雑誌。こうした認識は正しい。看板マンガはアウトローマンガの古典『白竜』『ミナミの帝王』で、どちらも若者向けとは言い難い。前述のようなイメージに囚われても仕方がないだろう。しかし、そんなゴラクに変化が起きていることをご存じだろうか? 実は最近になって、ゴラクのターゲット層が中年男性以外に広がり、多様化が進んでいるのだ。国際情勢が急激に変化を遂げている現在、どこか変化を恐れているように見える日本社会に警鐘を鳴らすためにも、今回はゴラクで起きているポジティブな変化を紹介したい。

 ゴラクの変化を端的に表しているのは、本誌の裏表紙だろう。雑誌の「表」は連載中の作品が飾るが(『白竜』が多い)、裏表紙は『この世界の片隅に』の作者、こうの史代による連載『百一 hyakuichi』になっている。百人一首から着想を得たイラストを描くもので、2018年から連載中だ。ヤクザと百人一首が表裏一体になっている雑誌も珍しい。ゴラクの懐の深さがうかがい知れる。また、かつて少年ジャンプを彩った作品の続編や、ショートギャグ系・隔週連載・エッセイ系の作品も掲載されており、ヤクザ・エロ・メシではくくれないのが“正しい”現状だ。

ログインして続きを読む
続きを読みたい方は...

Recommended by logly
サイゾープレミアム

2021年5月号

新タブー大全'21

新タブー大全'21
    • 【森発言は女性差別?】高齢者座談会
    • 広がる【陰謀論とGAFA】の対応
    • 【Qアノン】の主張
    • ビジネス的な【福音派】の布教
    • 【ザ・ボーイズ】が描く福音派
    • 【反ワクチン運動】の潮流
    • 取り沙汰されてきた【ワクチン4種】
    • 【メガIT企業】が触れたタブー
    • 【民間PCR検査】の歪な構造
    • 【NHK】に問われる真価
    • 【テレ東】が身中に抱えた爆弾
    • 【キム・カーダシアン】の(危)人生
    • 【仰天修羅場】傑作5選
    • 月収12万でアイドルが【パパ活】
    • 【パパ活】の背景にある雇用問題
    • 金融の民主化【ロビンフッド】の闇

「小川淳也」政治とコロナと与野党を語る

「小川淳也」政治とコロナと与野党を語る
    • 【小川淳也】政治とコロナと与野党を語る

NEWS SOURCE

インタビュー

    • 【朝日ななみ】新人役者は“嫌われるほど悪い役”を目指す!
    • 【はるかりまあこ】新風を巻き起こす三人官女のサウンド
    • 【SILENT KILLA JOINT & dhrma】気鋭ラッパーとビート職人
    • 【松居大悟】自身の舞台劇をどのように映画化したのか?
    • 【BOCCHI。】“おひとりさま。”にやさしい新人7人組

連載

    • 【都丸紗也華】ボブ、マジ楽なんです。
    • 【アレンジレシピ】の世界
    • 【愛】という名のもとに
    • なぜ【AI×倫理】が必要なのか
    • 【萱野稔人】人間の知性と言葉の関係
    • 【スポンサー】ありきの密な祭り
    • 【地球に優しい】企業が誕生
    • 【丸屋九兵衛】メーガン妃を語る
    • 【町山智浩】「ノマドランド」ノマドの希望と絶望
    • 【総務省スキャンダル】と政府の放送免許付与
    • 【般若】が語った適当論
    • 【小原真史】の「写真時評」
    • 【田澤健一郎】“かなわぬ恋”に泣いた【ゲイのスプリンター】
    • 【笹 公人】「念力事報」呪われたオリンピック
    • 【澤田晃宏】鳥栖のベトナム人とネパール人
    • 【AmamiyaMaako】イメージは細かく具体的に!
    • 【稲田豊史】「大奥」SF大河が示した現実
    • 【辛酸なめ子】の「佳子様偏愛採取録」
    • 伝説のワイナリーの名を冠す【新文化発信地】
    • 【更科修一郎】幽霊、ラジオスターとイキリオタク。
    • 『花くまゆうさくの「カストリ漫報」』