サイゾーpremium  > 特集  > 本・マンガ  > 医療マンガの現在【2】/【国境】を超える医療マンガの舞台
第1特集
医療マンガの現在【2】

医者の活躍の場は海外へ――医療マンガの舞台は国境を超えるか?

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――医療マンガが取り扱う領域が、さまざまな職種に波及している。今後、どのようなテーマを取り扱うことになるか、大胆に予想してみた。

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『日英対訳 アメリカ医療ハンドブック』(IBCパブリッシング)

 将来的に医療マンガはどんな題材を扱うことになるのだろうか。上氏が例として挙げるのが、「医療教育の水平分業・国際分業」だ。

「現在、日本から多くの医学生が東欧に留学しています。ハンガリーだけでも、約500名ほど。ほかにオーストリアなども、第一次世界大戦から冷戦時代にかけて力を失ったものの、さまざまな産業で復興が進んでいて、医療教育もそのひとつです」(上氏)

 また中国にも、アフリカなどから多数の医学生たちが留学している。要は、医療人材をひとつの国の中で育てる時代は終わり、国境をまたいで教育する時代が来ているということだ。人材が国境を超えれば、一国内における制度の矛盾や課題もさらに浮き彫りになる。例えば、海外帰りのエリートたちが、これに立ち向かうなどのストーリーは非常に面白そうだ。

 また、医療教育の国際分業で、医者が国境をまたいで活躍する機会も増えていくと話す。

「日本では高齢化が進みますが、実は手術件数は減る傾向になる。そうなると外科医の需要はアジア圏で増えるでしょう。月の半分は香港で、もう半分は東京とか日本の地方都市で働くドクターも増えるでしょう」(同)

 仮に、医療マンガが医学生やその親によって消費される傾向があるなら、そんなストーリーがいつ作品化されてもおかしくない。それらは未来の医学生の道を示す「自己啓発本」にもなるからだ。舞台がグローバルとなると、取材するマンガ家や編集者は大変かもしれないが……。

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