サイゾーpremium  > 特集  > 社会問題  > 女性たちを惑わす【化粧品】の情報戦

――インバウンドの恩恵もあり、今デパートのコスメ売り場が大盛況の様相を呈している。一方で、ツイッターでは安価なドラッグストアコスメが定期的にバズる。高いほうがいいの? 安いものでもいいものはある? 日夜、コスメを追い求める女性たちの情報戦を追った。

1905_P056-059_cosme_02_320.jpg
化粧品もテクノロジーの時代へ。ポーラが展開する「アペックス」では、業界初の「肌全層分析」を用いたパーソナライズなスキンケアを提唱。コスメ情弱を救う一手になるかも。

 本来、“情弱”か否かに性別は関係ない。だが、性別の違いによって情弱に見えるものといえば、化粧品関連ではないだろうか。男性読者諸兄からすれば、数万円する化粧水や美容液を揃えたり、シーズンごとに新作コスメを買ったりする女性たちの消費は、「成分はだいたい一緒なんじゃないの?」「どれも同じ色じゃん?」「ほとんどパッケージ代でしょ?」と、バカバカしく見えているかもしれない。

 これは女性の間でも意見が分かれる問題だ。「高ければいいというものではない」VS「高級な化粧品のほうが効果は高い」という議論が、ツイッターなどで時折巻き起こる。また、デパコス(デパートコスメ。百貨店のコスメカウンターで販売されているコスメ全般を指す)とプチプラコスメの成分表を比べて、「この商品とあの商品は成分がほぼ一緒」といった話題も出がちだ(記事下段参照)。

 どのジャンルであれ、“情強”というのはつまり、「広告やブランドイメージに騙されず、コストパフォーマンスが良いモノを買う」という消費行動ができる人だろう。確かにそれでいくと、化粧品でいえば、プチプラやドラコス(ドラッグストア・コスメ)を上手に活用することを指すように思える。

 だが本当にそうだろうか? そもそも化粧品への没入度は、女性の中でもかなり個人差がある。「最低限のケアができればOK」派や「プチプラで機能が高いものがベスト」派は、まさに前述の情強に当たる。一方で、「高い商品のほうがそれに見合った効果がある」派もいるし、「コスメ(あるいは特定のブランド)そのものが好きなコスメオタク」派なども存在する。後者は“情弱”なのだろうか? 美をめぐる、女性たちの情報の海の泳ぎ方を垣間見てみよう。

ログインして続きを読む
続きを読みたい方は...

Recommended by logly
サイゾープレミアム

2021年5月号

新タブー大全'21

新タブー大全'21

「小川淳也」政治とコロナと与野党を語る

「小川淳也」政治とコロナと与野党を語る
    • 【小川淳也】政治とコロナと与野党を語る

NEWS SOURCE

インタビュー

連載

    • 【都丸紗也華】ボブ、マジ楽なんです。
    • 【アレンジレシピ】の世界
    • 【愛】という名のもとに
    • なぜ【AI×倫理】が必要なのか
    • 【萱野稔人】人間の知性と言葉の関係
    • 【スポンサー】ありきの密な祭り
    • 【地球に優しい】企業が誕生
    • 【丸屋九兵衛】メーガン妃を語る
    • 【町山智浩】「ノマドランド」ノマドの希望と絶望
    • 【総務省スキャンダル】と政府の放送免許付与
    • 【般若】が語った適当論
    • 【小原真史】の「写真時評」
    • 【田澤健一郎】“かなわぬ恋”に泣いた【ゲイのスプリンター】
    • 【笹 公人】「念力事報」呪われたオリンピック
    • 【澤田晃宏】鳥栖のベトナム人とネパール人
    • 【AmamiyaMaako】イメージは細かく具体的に!
    • 【稲田豊史】「大奥」SF大河が示した現実
    • 【辛酸なめ子】の「佳子様偏愛採取録」
    • 伝説のワイナリーの名を冠す【新文化発信地】
    • 【更科修一郎】幽霊、ラジオスターとイキリオタク。
    • 『花くまゆうさくの「カストリ漫報」』