サイゾーpremium  > 連載  > 法“痴”国家ニッポン  > 河合幹雄の法痴国家ニッポン【63】/【座間9遺体殺人事件】なぜ異常な殺人を犯したか?
連載
河合幹雄の法痴国家ニッポン【63】

【座間9遺体殺人事件】“凡庸なる殺人者”白石はなぜかくも異常な連続殺人を犯したか?

+お気に入りに追加

法と犯罪と司法から、我が国のウラ側が見えてくる!! 治安悪化の嘘を喝破する希代の法社会学者が語る、警察・検察行政のウラにひそむ真の"意図"──。

座間9遺体殺人事件

1801_P104-105_img001_200.jpg

2017年10月、神奈川県座間市のアパートで男女9人の遺体が発見され、警察は白石隆浩容疑者(27)を死体遺棄容疑で逮捕。警察の調べによると白石容疑者は、ツイッターを利用して自殺願望を持つ女性たちを自宅アパートへ誘い出し次々に殺害。遺体を解体し、頭部をクーラーボックス等に保管していた。金銭・性的暴行が目的だったと供述している。


「神奈川・座間9人“猟奇殺人”『宮﨑勤』との共通点」(「AERA dot.」2017年11月6日付)

「《座間9遺体 史上最悪の『快楽殺人』》白石隆浩は遺体損壊をスマホで撮影していた」(「週刊文春デジタル」同16日付)

 17年10月末、神奈川県座間市のアパートで男女9人の遺体が発見された事件。日本の犯罪史上、一家皆殺しや放火などで一度に大量の人が犠牲になるのではなく、いわゆる連続殺人で9人の被害者を出すのはきわめて特異なケース。それだけに週刊誌などは、センセーショナルな見出しを掲げつつ過去の連続殺人事件を引き合いに出し、今回これほど被害が拡大してしまった理由を、白石隆浩容疑者の異常性や犯行の手口の巧妙さに求めようとしています。

 しかし、それは違うのではないか。報じられた事実から判断するに、彼の人格や犯行内容には、多くの殺人事件と比べてさほど特異な点は認められない。過去に世を騒がせた連続殺人との共通項は少なく、むしろごく一般的な殺人に分類すべき要素を多く含んでいる。それが現時点での私の見立てです。

 どういう点からそう判断できるのか。またその見解が正しいとして、ではなぜこれほど大量の犠牲者が出てしまったのか。さらに、そこから見えてくる“9人”という数字の持つ意味とはなんなのか。今回はそうした疑問に答えていきたいと思います。

ログインして続きを読む
続きを読みたい方は...

Recommended by logly
サイゾープレミアム

2020年2月号

新しいニッポンのタブー

新しいニッポンのタブー
    • 暴力団だけじゃない【反社】の定義
    • 【山口組分裂】報道の最前線
    • 【嵐】休止後の芸能界にタブーはあるか?
    • 本当の【氷川きよし】論
    • 【社会学者】きーちゃんを苦しめる疑惑フォーマット
    • 【湯山玲子】ミサンドリー時代に合った戦略
    • 【音楽学者】芸能の性別越境を回復する存在に
    • 【丸屋九兵衛】ヒップホップときよしの交差点
    • 【ANARCHY】初期衝動を落とし込んだ映画
    • 【SEEDA】ラッパーの禁忌な生き様を描く
    • 世界の過激な【保守派リーダー】
    • 【元芸人】が政治の世界に進出するワケ
    • 【アナ雪】ステマ問題ほんとの戦犯
    • 時代を先取りする【新・麻薬王】の肖像
    • 【医療観察法】の知られざる実態

川瀬もえ、エロくてキュートで清らかに。

川瀬もえ、エロくてキュートで清らかに。
    • 小悪魔【川瀬もえ】が脱ぐ

NEWS SOURCE

インタビュー

連載

    • 表紙/華村あすか「イオンで十分なんです」
    • 【桜田茉央】ミスマガ受賞者の箱入り娘
    • 【AV界】期待の新人セクシー下着
    • 【鈴木ふみ奈】タレントと企業のカンケイ
    • 【増田と鷲見】のラブゲーム
    • 【AI】がインターネットを根底から揺さぶる
    • 【五所純子】「ドラッグ・フェミニズム」
    • 【萱野稔人】"殴り合い"はなぜ人間的なのか
    • 機構影響を受けぬ【雪まつり】
    • 【丸屋九兵衛】キアヌ・リーブスを語る
    • 【町山智浩】「リチャード・ジュエル」FBIとマスコミの欺瞞
    • 【薬物事件】をめぐる刑罰と報道の問題点
    • 小原真史の「写真時評」
    • 笹 公人「念力事報」/ゴーンの大脱出
    • おたけ・デニス上野・アントニーの「アダルトグッズ博物館」
    • 稲田豊史/「アナと雪の女王」にモヤる理由
    • 辛酸なめ子の「佳子様偏愛採取録」
    • 大手ビールメーカー出身者が【ブルーパブ】を開業
    • 更科修一郎/幽霊、闘争で情念を語る少年マンガ。
    • 『花くまゆうさくの「カストリ漫報」』