サイゾーpremium  > インタビュー  > 【ジェド・ドハティ】ドローン戦争映画を描く問題作
インタビュー
ドローン戦争における思考実験を描く問題作をプロデュース

【ジェド・ ドハティ】戦争は現場でも、遠く離れた地でも起きている――ドローン戦争の実態を描く問題作、日本上陸

+お気に入りに追加

――複数の人間の命を救うために、一人の人間を犠牲にする選択は正しいか? 一頃流行ったそんな思考実験を地で行く映画『アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場』のプロデューサーに、その狙いを尋ねた。

1701_eye_520.jpg
(写真/永峰拓也)

 攻撃予定の変更を即断できず、政治家たちが他所に根拠を求めて右往左往し、軍人はそれに振り回される──。『シン・ゴジラ』の話ではない。英国発の新しき戦争映画『アイ・イン・ザ・スカイ』の話だ。

 イスラム過激派組織に属するイギリス国籍のテロリストを、追い続けてきた英国軍諜報機関。ターゲットと米国籍のテロリストがナイロビに入り、自爆テロを起こそうとする動きを把握したイギリス軍は、米軍と連携してドローン兵器による攻撃を決定する。パウエル大佐(ヘレン・ミレン)は、このタイミングを逃すわけにはいかないと考えている。だが攻撃の直前、ターゲットが潜伏する民家の脇で、少女がパンを売っているのを操縦士が発見。攻撃の中止と再検討を要請する。テロ被害を防ぐために、少女を見殺しにすることは“正義”なのか──? ギャヴィン・フッド監督(『ウルヴァリン:X-MEN ZERO』ほか)最新作となる本作のプロデュースに名を連ねるのは、俳優コリン・ファースと、元ソニー・ミュージックUK CEOジェド・ドハティ氏だ。

「電話やコンピューターでこれだけ世界中がつながっている今、戦争はこうやって行われ、こうして大切な決断が下されているという現実を描きたかった。今は、ターゲットを何カ月も何年も追い、その上で攻撃し、死体を確認するところまでやらなければなりません。長年同じ人物を追っていると、人物像や家族なども知ることになり、単なる“敵”よりも心理的な距離感が近づいてしまう。その分、兵士たちの負担は高まっています。

ログインして続きを読む
続きを読みたい方は...

Recommended by logly
サイゾープレミアム

2026年11月号

ドーパミン時代の沼化するエンタメ業界

ドーパミン時代の沼化するエンタメ業界
    • 「沼化」するエンタメ業界
    • 膨らみ続けるグラビア市場
    • SNSがつくる「あなたの好み」
    • 映画界ハラスメントの実態
    • ゲーム実況者の高齢化問題
    • PS、ディスク販売廃止の衝撃
    • 私たちは「ドパガキ」なのか
    • AI時代の「生歌」の価値
    • 「ニコ生ホラー」とは何だったのか
    • テクノロジーが広げる学びの未来
    • AI時代のサイバー攻撃
    • リングを彩る美女たち
    • 〈Cosplay beauty〉もちむぎ

NEWS SOURCE

インタビュー

    • 滝藤賢一、名バイプレイヤーの境地
    • 唯一無二の音楽家・水槽
    • 小八重葵美が得たもの

連載

    • [マルサの女]高橋凛
    • 神保哲生×宮台真司の「TALK ON DEMAND」
    • 萱野稔人と巡る「超・人間学」
    • ドクター苫米地に聞け!
    • 井川意高の天上夜想曲
    • 韮原祐介の匠たちの育成哲学
    • 辛酸なめ子の「佳子様偏愛採取録」
    • GROOVE SEQUENCE
    • 笹 公人×江森康之の「念力事報」
    • 町山智浩の「映画でわかるアメリカがわかる」
    • 花くまゆうさく『カストリ漫報』
サイゾーパブリシティ