サイゾーpremium  > 連載  > クロサカタツヤのネオ・ビジネス・マイニング  > 中国に負けてる!? 日本の【ものづくり】
連載
『クロサカタツヤのネオ・ビジネス・マイニング』第31回

【クロサカタツヤ×片岡宰治】技術も設備も中国に負けてる!? 中小部品メーカー経営者が赤裸々に語る日本の「ものづくり」の真実

+お気に入りに追加

通信・放送、そしてIT業界で活躍する気鋭のコンサルタントが失われたマス・マーケットを探索し、新しいビジネスプランをご提案!

table_kurosaka_520.jpg
2013年/GDPに占める製造業比率の比較 出典:国際連合「National Accounts Main Aggregates Database」

かつて「メイド・イン・ジャパン」の家電製品が世界を席巻したが、今では多くの電機メーカーが赤字に転落し、その地位を韓国や中国に取って代わられようとしている。一方で、日本における「ものづくり」に対する期待は根強いものがあり、それは神話とも呼べるほどだ。そうした日本の製造業の現実と、ものづくりの現場はどうなっているのか。そして再びマスとなれるのか。日本の製造業を支えてきた、中小の部品メーカーの視点から見てみたい。

クロサカ 今回のゲストの片岡さんは、大阪のプリント基板メーカーであるサトーセンの社長で、日本の製造業を支えてきた中小企業の部品メーカーの一角を担っておられます。

片岡 うちは電気製品や電子機器に使われているプリント基板を製造していて、例えば、身近なところではスマートフォンのカメラのフラッシュモジュールなんかにも使われています。

クロサカ スマホの大半が中国で製造されていますが、部品の多くが日本製です。そのため、東日本大震災で部品メーカーが被災した際は、世界中の製造業に影響が及びました。サトーセンもそうした部品メーカーのひとつなんですね。

片岡 そうです。ほかにも、いろんな企業の試作品を手がけたり、大企業が自社内で使うための「一品もの」の製造も請け負ったりしています。とあるアメリカの大手IT企業が、世界中のプリント基板メーカー約30社に試作を依頼したことがありまして、なんのために使うのかわからないほど高難度な基板だったんですが、完成品を納入できたのはうちを入れて4社だけだったとお客様が教えてくれました。

クロサカ やはり日本の技術力は高いんですね。

片岡 いや、確かに優秀ですが、技術力だけならアメリカのほうが強いと思いますよ。

クロサカ え、それはちょっと意外です。

片岡 さっきの試作品で一番優秀な結果を出したのもアメリカの会社でした。アメリカの製造業は空洞化した、なんて言う人もいますが、そんなことはありません。軍事産業や航空宇宙関連で高度な技術を持った企業があるんです。

ログインして続きを読む
続きを読みたい方は...

Recommended by logly
サイゾープレミアム

2026年11月号

ドーパミン時代の沼化するエンタメ業界

ドーパミン時代の沼化するエンタメ業界
    • 「沼化」するエンタメ業界
    • 膨らみ続けるグラビア市場
    • SNSがつくる「あなたの好み」
    • 映画界ハラスメントの実態
    • ゲーム実況者の高齢化問題
    • PS、ディスク販売廃止の衝撃
    • 私たちは「ドパガキ」なのか
    • AI時代の「生歌」の価値
    • 「ニコ生ホラー」とは何だったのか
    • テクノロジーが広げる学びの未来
    • AI時代のサイバー攻撃
    • リングを彩る美女たち
    • 〈Cosplay beauty〉もちむぎ

NEWS SOURCE

インタビュー

    • 滝藤賢一、名バイプレイヤーの境地
    • 唯一無二の音楽家・水槽
    • 小八重葵美が得たもの

連載

    • [マルサの女]高橋凛
    • 神保哲生×宮台真司の「TALK ON DEMAND」
    • 萱野稔人と巡る「超・人間学」
    • ドクター苫米地に聞け!
    • 井川意高の天上夜想曲
    • 韮原祐介の匠たちの育成哲学
    • 辛酸なめ子の「佳子様偏愛採取録」
    • GROOVE SEQUENCE
    • 笹 公人×江森康之の「念力事報」
    • 町山智浩の「映画でわかるアメリカがわかる」
    • 花くまゆうさく『カストリ漫報』
サイゾーパブリシティ