サイゾーpremium  > 特集  > 本・マンガ  > 元読売巨人軍代表【清武英利】スポーツマスコミに喝!

1402_wide_13.jpg

清武英利(きよたけ・ひでとし)
1950年、宮崎県生まれ。立命館大学卒業後、読売新聞社に入社。社会部記者として、警視庁、国税庁などを担当。04年に読売巨人軍球団代表兼編成本部長に就任し、11年からは、専務取締役球団代表兼GM・編成本部長・オーナー代行を務めた。著書に、『「同期の桜」は唄わせない』(ワック)など。


1402_wide_14.jpg
【1】「Sports Graphic Number」
文藝春秋/80年創刊/530円
隔週木曜日発行の総合スポーツ雑誌。沢木耕太郎や乙武洋匡などの著名なライターの記事が多数掲載され、特集のほか、選手へのインタビューや対談などを中心に誌面構成されている。

──2011年に起きた「清武の乱」。その当事者である元読売巨人軍球団代表・清武英利氏が昨年、山一證券の破綻の背景に迫った『しんがり』(講談社)、元特攻志願兵を追った『「同期の桜」は唄わせない』(ワック)を上梓した。ジャーナリストとしての活動を再開した同氏が選ぶ、戦う雑誌とは?

 私はおもしろい雑誌より、戦う雑誌にカネを払いたいと思っています。

 キース・ピータースンの小説に、新聞記者のこんなセリフがあります。「われわれの仕事は秘密を暴くことだ」。雑誌には、そんな新聞よりもさらに上を行ってもらいたいんです。そして、何年経っても捨てられないような雑誌に出会いたいんですよ。

 実際に、ずっと保管している雑誌があります。「Sports Graphic Number」【1】の創刊号もそのひとつ。ノンフィクション作家・山際淳司さんが、詳細かつ臨場感溢れる視点で日本シリーズを描いた連載「江夏の21球」に代表されるように、それまでのスポーツマスコミの常識を覆す革新的な内容の雑誌だったんです。

 そもそも私は、スポーツマスコミには、選手達の実相をもっと書いてほしいんです。例えば、僕が球団代表(GM)時代に創設された育成制度で獲得した山口鉄也投手。彼はもともとメジャーリーグのルーキーリーグでプレーしていて、帰国してからは公園でひとり、壁当てをしながら練習していた選手なんです。それが今や、3億円プレーヤー。本人はあまり話したがりませんが、そこに至るまでの惨めな苦労、心のひだのような部分を、追ってほしいですね。

ログインして続きを読む
続きを読みたい方は...

Recommended by logly
サイゾープレミアム

2026年11月号

ドーパミン時代の沼化するエンタメ業界

ドーパミン時代の沼化するエンタメ業界
    • 「沼化」するエンタメ業界
    • 膨らみ続けるグラビア市場
    • SNSがつくる「あなたの好み」
    • 映画界ハラスメントの実態
    • ゲーム実況者の高齢化問題
    • PS、ディスク販売廃止の衝撃
    • 私たちは「ドパガキ」なのか
    • AI時代の「生歌」の価値
    • 「ニコ生ホラー」とは何だったのか
    • テクノロジーが広げる学びの未来
    • AI時代のサイバー攻撃
    • リングを彩る美女たち
    • 〈Cosplay beauty〉もちむぎ

NEWS SOURCE

インタビュー

    • 滝藤賢一、名バイプレイヤーの境地
    • 唯一無二の音楽家・水槽
    • 小八重葵美が得たもの

連載

    • [マルサの女]高橋凛
    • 神保哲生×宮台真司の「TALK ON DEMAND」
    • 萱野稔人と巡る「超・人間学」
    • ドクター苫米地に聞け!
    • 井川意高の天上夜想曲
    • 韮原祐介の匠たちの育成哲学
    • 辛酸なめ子の「佳子様偏愛採取録」
    • GROOVE SEQUENCE
    • 笹 公人×江森康之の「念力事報」
    • 町山智浩の「映画でわかるアメリカがわかる」
    • 花くまゆうさく『カストリ漫報』
サイゾーパブリシティ