サイゾーpremium  > 特集2  > 卒業から2年弱…【松下唯】が語る「アイドルと声優の壁」

――2011年に小誌ではおなじみの某アイドルグループを卒業した松下唯。二次元同好会の初代会長として、アニソンや声優への思いをデビュー当時から語ってきた。最近では、アニソン歌手や声優を目指して同グループに加入する子たちも増えている中、この5月にいち早く再デビューを果たし、いよいよ同業界への進出を本格的に行っていくという彼女に、今の思いを聞いた。

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(写真/徐 美姫)

──松下さんは某アイドルグループに在籍していた時、オタク気質なメンバーのみなさんと「二次元同好会」なるサークルを結成していたこともあって、お仕事もアニメやゲーム関連のものが多かったですよね。声優業にも度々挑戦されていましたし。

松下 唯(以下、) 私の声優のお仕事は、2009年にゲーム『英雄伝説 空の軌跡』シリーズ(日本ファルコム)のドラマCDで初めて挑戦させていただいたんですけど、収録中は頭真っ白になりましたね(笑)。声優の中には平野綾さんや水樹奈々さん、田村ゆかりさんのように「アイドル声優」と呼ばれている方々もいたりするので、アイドルと声優にはなんとなく近しいものを感じていたんです。だからといって、決して「声優もできる」なんて思ってたわけじゃないんですけど……いざやってみたら、「アイドルとは全然違う!」って実感しました。発声法や喋り方、滑舌に至るまで、私はすべてダメダメで。

──そういうのって、事前にレッスンさせてはもらえないんですか?

 私はさせてもらったことがなくて、だからこそ「練習させて~!」って思いました(笑)。やっぱり、基礎を積んでいるかいないかで、全然違うんですよ。そのお仕事は同じグループにいたあいりん(古川愛李)も一緒だったんですけど、彼女は声優の学校に通っていたことがあるらしくて、私なんかより断然上手くて。私は「ランプが点いたらアフレコ開始」とか「出番が来たら自分でマイクの前に行く」【編註:声優の収録現場では、マイクが数本用意され、後方の椅子で待機しながら順番が来たら空いてるマイクの前に出ていく】とか、基本的なことすら何もわからない状態で、その場でプロの声優の方々に教えていただきました。しかも大御所といわれる方々に(笑)。

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