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第1特集
一刀両断!「使える経済誌」vs「使えない経済誌」【3】

税金逃れ、未公開株譲渡、非正規雇用の拡大!「マック竹中・パソナ平蔵」の3つの罪

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――ここでは経済誌・ビジネス各誌で、盛んに持ち上げられている「竹中平蔵」という男を取り上げてみよう。「竹中平蔵」とは、果たしていったいどんな男なのか? その本質に迫っていきたい。

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佐高信氏の著書『竹中平蔵こそ証人喚問を』

 なんとも刺激的なタイトルである『竹中平蔵こそ証人喚問を』(七つ森書館)という書籍を出している佐高信氏に“竹中の犯した罪”について訊いた──。

 結論から言えば、竹中平蔵の罪は「政治と経済」を同様のものとして扱ってしまったということ。経済では競争が是とされ、黒字か赤字かだけで物事を判断する。一方、政治はそうではなく、弱者の立場で政策を進めるべきでしょう。しかし竹中平蔵と彼を重用した小泉純一郎の2人は、政治と経済の区別がついていない。00年代の前半、政治と経済の暴走の尖兵となったのが、竹中平蔵です。私が田原総一朗さんとの対談の中で聞いた話なんですが「郵政民営化なんて本当は自分にとってどうでもよかった」と竹中は放言していたらしい。このエピソードは、竹中の無責任さをよく表しています。

 竹中を断罪する上で言いたいことは3つあります。まずはハーバード大客員研究員時代の87年に住民票をアメリカに移し、90年に慶應義塾大学総合政策学部助教授に就くと東京・港区に転居したにもかかわらず、96年に教授に昇格するまで93~96年の4年間に渡って1月1日はアメリカに居住していることにし、所得税は日本に払っていたが、住民税はアメリカに払っていた“逃税疑惑”です。つまり、毎年年の暮れになると住所をアメリカに移し、日本における1月1日現在の住民票の記載を意図的に消してしまい、住民税をごまかしていたというわけです。2つ目は、日本マクドナルドの創業者・藤田田の立ち上げた、フジタ未来経営研究所の理事長を引き受けて、その際に未公開株を譲り受けていること。未上場の不動産会社であるリクルートコスモス社の未公開株が賄賂として譲渡されたリクルート事件とまったく同じ構図です。インサイダー取引として違法性もあるでしょう。だから、私は彼のことを「マック竹中」と呼んでいます(笑)。最後は、規制緩和を強引に推し進める中で出てきた派遣労働者の問題。非正規労働という雇用制度によって、若者たちの貧困を招くことになった。その人材派遣業の最大手企業がパソナです。竹中は、その会長に収まって、年収1億円ともいわれる報酬を得ている。自分が規制緩和で拡大した業界に天下るなんていうのは、まさに自己保身・利権の塊。だから「マック竹中」であり「パソナ平蔵」であると、わたしは揶揄しているんです。

竹中平蔵を批判しないメディアにも責任

 今後の日本経済を考えた時、竹中平蔵は疫病神でしかない。貧富の格差が拡大して日本全体が、不幸な社会になることは間違いない。その犠牲になるのは若者です。だから私は「竹中平蔵を国会で証人喚問しろ」としつこく言っている。私は野党議員にも「竹中を証人喚問しろ」と何度も促しているけれども、いまだ証人喚問されていない。竹中をあまり批判しないメディアにも責任がある。竹中を真正面から批判するメディアなんて、今となっては「週刊金曜日」(金曜日)か「サイゾー」くらいでしょ(笑)。日本経済新聞も朝日新聞の経済面も、竹中路線一色で気持ちが悪いくらいです。

 また、竹中平蔵が卑怯な部分は、雑誌やテレビなどでの対談で、相手を見て応じるか応じないか決めている。思想や経済理論での勝負の場合であれば、経済学者の金子勝氏などとの対談は受けるんです。ところが、私や経済小説家の高杉良氏の場合は、“逃税”や「マック竹中・パソナ平蔵」の痛い部分をとことんまで糾弾するから、絶対に対談から逃げるんです。

 ちなみに、長谷川慶太郎という昭和2年生まれの経済評論家がいます。長谷川路線には堺屋太一、竹中平蔵という経済のペテン師たちが続いている。堺屋・竹中は、日本維新の会と結びついているでしょう。これがいわゆるタカ派ならぬ“バカ派”です。

 日本の将来を考えると、今のうちに竹中平蔵を証人喚問するしかない。ああいう輩がいまだにのうのうと経済界の頭脳となっているのは、国民にとって害悪でしかない。竹中の悪質なところは、国のためを思うふりをして、結局は自分の利益になるような政策を行ってきたこと。だからこそ、証人喚問という形で警鐘を鳴らしていくことが必要なんです。  (談)

(取材・文/仲西俊光)

佐高 信(さたか・まこと)
1945年山形県酒田市生まれ。高校教師、経済雑誌の編集者を経て評論家に。「社畜」という言葉で日本の企業社会の病理を露わにした。経済評論にとどまらず、憲法、教育など現代日本の問題について辛口の評論活動を続ける。

特捜よ! 早くコイツをしょっぴいてくれ!!
ペテン師、詐欺師、いかさま師……日本経済を破壊した竹中平蔵に天の裁きを!

 日本維新の会が去年の衆院選に擁立する候補者を選定するための「公募委員会」委員長を務めたり、安倍政権によって発足した日本経済再生本部の「産業競争力会議」メンバーになったり、竹中平蔵が再び政界に進出しようとしている。日本経済を壊した戦犯が再び表舞台に!? その危険性を徹底究明!

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(絵/handpoint.)

■竹中平蔵(たけなか・へいぞう)

[経歴]
1951年 和歌山県生まれ
1973年 日本開発銀行入行
1989年 ハーバード大学客員准教授
1996年 慶應義塾大学総合政策部教授
1998年 「経済戦略会議」(小渕首相諮問会議)メンバー
2000年 「IT戦略会議」(森首相諮問機関)メンバー
2001年 内閣府特命担当大臣(経済財政政策)
2002年 金融担当大臣・経済財政政策担当大臣
2003年 内閣府特命担当大臣(金融・経済財政政策)
2004年 参議院議員・内閣府特命担当大臣(経済財政政策)・郵政民営化
2005年 総務大臣・内閣府特命担当大臣(郵政民営化担当)
2006年 参議院議員を辞職/政界から身を退く
2013年 政界復帰!? 日本経済再生本部の「産業競争力会議」メンバーに選出

[人間性]
知能指数 ★★★★★
人脈   ★★★★☆
サギ師度 ★★★★★★★★…(計測不能!!)
魅力   -☆☆☆☆☆(マイナス5)

[人物評]
竹中平蔵大先生はハーバード大学客員准教授の経歴を生かし、とにかく英語を使うのが大好き。そんな人物像を評して、作家の井上ひさし(10年没)は「明治の新帰朝者【編註:「外国から帰ってきた人」の意味】のように、竹中さんはもてはやされている。僕には、昔の呪術師のタイプにしか見えません」と評している(「週刊朝日」01年8月31日/朝日新聞出版)。また、大先生はもちろん大金持ち。その点を『庶民とはかけ離れた「資産家」ぶりがうかがえる』と01年5月30日付の朝日新聞朝刊で紹介される。3億円以上はするマンションを保有している。

[お仲間]
安倍首相側近の菅義偉官房長官とは頻繁に電話で意見交換をする間柄。一方では、日本維新の会の選定委員会の委員長を務めるなど、橋下徹大阪市長とも深い仲である。ただし、石原慎太郎日本維新の会代表からは、12年11月30日の記者会見で「竹中ってやつは、あまり好きじゃないんだ」と言われ、敬遠されている。

[敵対関係]
竹中を最も嫌っている政治家は、麻生太郎元首相・金融担当大臣。01年4月27日の朝日新聞朝刊で『「竹中っていう経済のわかってない人がいた。(小泉内閣で)やらせてうまくいかなかった」と切り捨てた』と紹介される。また、亀井静香元国務大臣・衆議院議員(みどりの風所属)は、国民新党に所属していた当時、09年3月1日の『サンデープロジェクト』(テレビ朝日)で『「かんぽの宿」のオリックスへの払い下げ問題が出てるけど……竹中氏が食い物にしてるでしょ。東京地検特捜部に告発しますよ』とまで詰め寄られている天敵。

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