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第1特集
子どもを恐怖のどん底に陥れる!? ヤバい絵本の愉しみ方【1】

『かちかちやま』『不幸な子供』『狂ったお話』一覧で見る古今東西のヤバい絵本たち

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No.1
■悪い子には必ず天罰が下る!?
『もじゃもじゃペーター』
ハインリッヒ・ホフマン(作)、ささきたづこ(訳)/ほるぷ出版(85年)/2310円

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子どもの悪い行いが原因で悲劇が訪れる小話、全10話を収録。火遊びや指しゃぶりなどちょっとした悪癖にもかかわらず、焼け死んだり指を切り落とされたりする大げさな展開は、気の毒に思う気持ちを通り越して笑えることも。


No.2
■妻を殺したタヌキに意趣返し!
『かちかちやま』
おざわとしお(再話)、赤羽末吉(画)/福音館書店(88年)/1260円

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おばあさんを殺したタヌキを、おじいさんがウサギに依頼して復讐させるという、室町時代よりある民話を基調にした絵本。おばあさんは“ばば汁”にされるが、タヌキも惨たらしく死ぬ。この福音館書店版は原作に忠実だが、改作されたバージョンも他社より刊行されている。


No.3
■まったく救いようがない!
『不幸な子供』
エドワード・ゴーリー(作)、柴田元幸(訳)/河出書房新社(01年)/1050円

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軍人の父親はアフリカにて原住民の反乱で殺され、母親はそのせいでやつれて死に、寄宿学校に放り込まれた娘はいじめに我慢できずに脱走、その挙げ句にほとんど失明……と、不幸の連鎖を徹底的に描いた無類の傑作。救いようがない!


No.4
■精神的に追いつめられる音
『ちょうつがい きいきい』
加門七海(作)、軽部武宏(絵)、東雅夫(編)/岩崎書店(12年)/1575円

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『怪談えほん』シリーズの完結となった第5作目。ある日、ちょうつがいの間に挟まって「きいきい」と泣くおばけを発見した少年が、街のいたるところに同様のちょうつがいがあることに気づき、その音に主人公も読者も追い込まれていく。



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