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サラリーマンマンガの金字塔をめぐるあの噂!

"予言の書"騒動の島耕作 モデルの社長はあの人!?

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シリーズ最新作『社長島耕作』の第1巻(講談社)。

 11月、あの人気マンガ「島耕作シリーズ」が"予言の書"であったとされ、話題となった。ことの詳細はこうだ。

 11月1日、パナソニック(旧松下電器産業)が、経営再建中の三洋電機を買収すると発表。三洋は業績不振で苦境が続いており、パナソニックが「三洋の電池事業などにより、総合力の発揮が可能になる」(大坪文雄社長)として買収に乗り出したのだ。ところが、この"構図"が、『島耕作』の中ですでに登場していたのである。

 島耕作が勤務する「初芝電器産業」は、作者の弘兼憲史氏がかつて勤務していた松下電器がモデル。今年5月、『専務島耕作』(当時)において、この初芝電器と「五洋電機」との統合劇が描かれた。名前の通り五洋電機は三洋をモデルとしており、半年後の動きを先取りしていたことになる。この偶然を、各メディアがおもしろおかしく取り上げた、というわけだ。

「モーニング」(講談社)で1983年から連載されている「島耕作シリーズ」。"デキル男"島耕作は、課長から部長、取締役、常務、専務とトントン拍子に出世を重ねていき、前述した統合劇を成功に導いた功績により、今年6月、ついに社長に就任して『社長島耕作』に。特にここ数年は企業のM&Aや事業再編など現実世界のビジネスの動きを積極的に取り入れ、本格的なビジネスマンガの様相を呈している。

MEMO島耕作
「モーニング」(講談社)で連載中の「島耕作シリーズ」の主人公のこと。タレントの加山雄三のペンネーム「弾厚作」から取った名前だそうで、性格も加山がモデルだと作者の弘兼憲史が明かしている。

「弘兼さんの取材は非常にしっかりしている。彼は現役の企業トップなどにも話を聞いて参考にしているらしく、下手な経済小説よりも、よほど企業の実態を描けている」(全国紙経済記者)

 こうなると気になるのが、弘兼氏が参考にしている島耕作のモデルが誰なのか? だ。具体的には明らかになっていないが、弘兼氏の古巣であるパナソニック幹部のほか、弘兼氏の中学時代の同級生である東京海上日動火災保険の隅修三社長や、同じく高校時代の後輩である東芝燃料電池システムの木村芳幸社長などの名前が指摘される。ただ、こうして名前が挙がる企業トップの中には、困惑気味の声をもらす者も多いという。

「うちの社長もモデルだと言われるのですが、社長いわく『自分の名前が挙がるのは困る』。それは、島耕作の奔放な女性関係を気にしてのこと。ああいった夜の生活までモデルにされていると思われては大変だということのようです(笑)。弘兼さんご自身は、具体的なモデルはなく、"理想的なナイトライフ"を描いているだけだと聞きましたが」(大手企業の広報担当者)

 最もうらやましい「モテっぷり」だけはフィクションというのも、にわかには信じがたい。みずほコーポレート銀行の斎藤宏頭取と民放女性記者との"路チュウ"の例もあることだし、やはりナイトライフのモデルも実在するのでは?
(隅田哲太)


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