【前田日明】「今の日本人は、国に“我慢”ばかりさせられていないだろうか」――格闘王、慟哭!

――これまで数々の名勝負を繰り広げてきた「格闘王」が国民を憂い、日本のトップに対して吼える! 前田の言う通り「日本人はもっと幸せになっていいはずだ」。

(写真/西田周平)

元プロレスラーの前田日明氏が6月9日に著書『日本人はもっと幸せになっていいはずだ』(小社刊)をリリース。格闘家としていち時代を築き、引退後も活躍を続ける熱き男が、今の日本と日本人について語り尽くす。

──まず本を書いたきっかけを教えてください。

前田日明(以下、前田) 本を書いてみたいというのは、ずっと思っていたんだけど、改めて今回、何について書こうかと考えたとき、今の日本っておかしいんじゃないかと。それが、書き始めることになったきっかけだよ。

──かなり多岐にわたるテーマを扱っていますね。

前田 そう。ひとつふたつじゃなく、おかしなことはたくさんある。例えば、1899年に導入された「源泉徴収」という税金は戦費を効率的に集めることが目的だったけど、なぜか戦争放棄をうたっている戦後まで残っていたり……。それに、南海トラフ地震はかなり高い確率で起こるといわれているのに、なぜか大規模な対策を取っているようには見えない。コロナ対策の給付金をめぐってもくだらない議論ばかりで、実際の給付まですったもんだを繰り返している。政治家も官僚も財界もメディアも、もうおかしなことだらけ。このままでは、日本という国がなくなってしまうのではないか……。自分にはそういう危機感を持っていて、なぜそうなってしまったのかを今の日本人に伝えたいと思ったんだ。

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