【Neon Nonthana & Eco Skinny】時流を逃さぬ高きアンテナで日常を切り取る、ミレニアル世代のラップ・デュオ

――「IRREGULAR LIFE」なる楽曲で巷を騒がす男女2人のヒップホップ・ユニット。音楽というビジネスで注目を集めながら、私生活では恋人同士というハピネスな側面も持つ。そんな2人の音楽観。

(写真/永峰拓也)

「タピオカ片手にfeel like I'm a JK」という、やたら耳に残るパンチラインでスタートし、浮遊感のあるビート、どことなく新鮮なぎこちなさが漂うMVが強烈な「IRREGULAR LIFE」という楽曲。今年の6月にYouTube上で発表され、3カ月も経たぬうちに再生回数は50万回を超えた。この楽曲の“仕掛け人”こそが、Eco SkinnyとNeon Nonthanaの男女2人だ。「2人の関係は?」と問うと、Neon Nonthanaから「一昨年の10月から付き合い始めたカップルです」というアンサーが臆面もない様子で返ってきた。また、2人ともに2000年生まれの同級生だといい、本曲のヒットは完全にデジタル・ネイティブ、そしてSNSネイティブ世代による快進撃というわけだ。

 さらに驚かされるのはそのキャリア。Eco Skinnyいわく、「『IRREGULAR LIFE』が彼女のラップ・デビュー曲です。僕はもともとソロのラッパーとして活動していて、僕からラップをしてみないかと誘った。というのも、〈タピオカ片手に〉の最初の歌詞が僕の中で出来上がっていて、これを女の子がラップしたらイケるんじゃないか、と思って」とのこと。楽曲の反応に関しては「自分が一番驚いている」というNeon Nonthanaだが、「IRREGULAR LIFE」が完成した夜、Eco Skinnyは「心拍数が上がって眠れなかった」と言い、楽曲のヒットに関しては、ある程度確信的であったようだ。

「MVも込みでヒットさせようと思って、わざと自撮りの映像も入れて、カップル感が出るように演出しました」(Eco Skinny)

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